「砂糖税」は国民の健康ではなく歳入増加が目当て? 国民の健康に本当に役立つ政策を。



先ほど書いた記事、タイトルを変更しました。


イギリスでジュースに「砂糖税」導入。日本でも導入するなら「人工甘味料」にも適用すべき。 - 珍妙雑記帖





最初は、日本でも導入し、「人口甘味料」にも適用すべき、としていたのですが、今の日本で税金をとってもろくなことには使われないだろうと思い、改めました。

ちなみに英国では、「砂糖税」の税収は学校におけるスポーツ活動の拡充のために使われるそうです(それがどうなのかはよくわかりませんが)。

上の記事でも書いたように、 砂糖の摂り過ぎがよくないからといって、砂糖に税金をかけたところで、企業は砂糖に代わるものを使うだけの話で、例えば砂糖よりも体に有害だと思われる人工甘味料の使用が増える結果となれば、「子どもたちの健康を守る」という目的が達せないわけです。

英国ロンドン・メトロポリタン大学栄養政策学のジャック・ウィンクラー名誉教授によると、欧州の世界保健機関(WHO)加盟53カ国のうち食品税を導入しているのはわずか4カ国で、健康のためではなく歳入増加のため、とのこと(参考記事はこちら)。

健康に害のある食品がいろいろ出回っているなかで、砂糖だけを槍玉に挙げて税金をかけるのではなく、企業が本当に健康にいい食品をつくることを後押しするような施策をとるべきだと思います(具体的なアイデアは浮かびませんが)。

そのためには、何が健康にいいのか、わるいのかについて、科学的な議論がわかれた場合、権力者や金持ちに都合のいい論を採るのではなく、できるかぎり国民の健康を守ろうとする国にならなければいけません。

ぼくたち国民一人ひとりにできるのは、政府の行動をよく見ておかしなことをしようとしていたら声をあげるとともに、何が健康にいいのかについて、情報や自分の感覚を頼りに理解を深め、自分の暮らしで実践していくことでしょう。