片付けを始めて変わったこと:むやみに本屋に入らなくなった


最近、片付けを始めて変わったことの一つは、むやみに本屋に入らなくなったこと。

前から本が好きで、本屋の近くまで来たり前を通りかかったりすると、たいてい吸い込まれるように中に入っていたけれど、蔵書の片づけをしてみると、未読の本がたくさんあることが一目瞭然になり、それを思うと新しい本を増やす気になれない。

家の本棚は、暮らしの技術、農、音楽など、カテゴリーごとに分けている。「未読」は一つのカテゴリーになっていて、その冊数が今のところ他のどのカテゴリーよりも多く、数えてみると25冊くらいある。これでも、片付けのときに未読の本を何十冊も売ったのだけど、まだこんなに残った。

本屋に一度ぶらっと入ってしまうと、ずいぶん時間を費やすことになる。新刊をチェックしたり、興味のある分野の棚を見まわしたり、文房具コーナーに寄り道したり…。その時間で、未読の本をだいぶ読み進める。

そういえば、本は出会ったときが読むタイミング、というようなことが、片付けコンサルタントのこんまりさん(近藤麻理恵さん)のどれかの本で読んだけれど、今までの経験上、その通りで、見つけて買ったときは読む気まんまんだけど、他に読む本がたまっていて後回しになって時間が経つと、もう読む必要がなくなったり、それを読むくらいなら他のことに時間を使ったほうがよく思えたり、ということになりがち。先日、全く読んでいなかったある全集を全部売り、こんなことならまずは一巻だけ買っておけばよかった、と思った。

家にまだ読んでいなくて読みたい本がたくさんたまっている場合、本屋で読みたい本を新たに見つけても、勢いで買ってしまわず、とりあえずタイトルを記録しておいて、未読の棚が空になってから改めて購入を検討するのがよさそう。買うときは「ときめいて」手に入れた本が、「積ん読」になってやり残した宿題のようになってしまっては悲しい。

本棚やパソコンの中の情報を整理してから、頭がすっきりし、新たなに入ってくる情報を処理しやすくなったように感じる。今まで得てきた情報や身の回りに蓄積している情報を整理することで、「今」の自分が必要としている情報もはっきりすることにより、これから入ってくる情報への感度も高まるのだろう。


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by 硲 允(about me)
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