meadows(メドウズ)のエッセンシャルオイルが届く。「自然界に生きる人間への応援メッセージ」が込められたアロマ製品


「meadows(メドウズ)」から精油とローズウォーターが届いた。

精油(エッセンシャルオイル)は手づくりの化粧水やハンドクリームなどに入れたり、キャンドルづくりで使ったり、うがいや傷の治療に使ったり、いろんな場面で活躍してくれている。

いろんなメーカーやブランドがあり、meadowsのものを買うのは初めてだった。ウェブサイトを見て、信頼できる会社だと思った。

創業者のダーリン・ペインさんは、子どもの頃から香り豊かな環境で育ったらしい。

調香師であった父親の部屋にはたくさんの香りのビンがありました。夜になると父親は決まって何本かのビンを取り出し、柔らかな香りをリビングいっぱいに漂わせていました。日常とは違った父親の姿と日々異なる香りに囲まれて、私は次第に香りに興味を深めていったのです。
小学生の頃、父親の手ほどきを受けながら独自の香りをブレンドしてみました。ほんの数滴で変化する香りの繊細さに私は夢中になりました。学校を卒業後は、ロンドンに本社を置く香料会社で働き始めました。エッセンシャルオイルの精製所や溶剤抽出所などに、仕事で出向いて経験を積みました。

高品質のオイルを適切な価格で供給することに魅力を感じ、当時務めていた会社の上司に、アロマテラピーの市場を開拓しようと提案されたけれど、全く興味を持ってもらえず、1991年にイギリス・ケント州でメドウズを創業された。

その後、日本市場やアメリカ市場に本格的に進出するようになったが、忙しさから体調を崩され、自分にとって本当に大切な物は何かということを真剣に考えた結果、企業体を小さくし、規模を追求するのではなく「質とやさしさ」を追い求める企業へと変化することに決めたという。また、香料会社で務めていた頃、仕事であちこちの国に出向き、先進国と途上国の格差をまざまざと見せつけられた体験をもとに、チャリティーを通じて人々の心を豊かにする活動も開始された

meadowsは「牧草地」という意味だが、「植物が生き生きと自生している大自然」という意味合いがあるそうで、ペインさんはこの社名(ブランド名)に「自分たちも大自然の一部であると同時に、ケント州の大草原と共に生きている」との想いを込めているという。


meadowsでは、「ソイルアソシエーション(Soil Association)」のオーガニック認証を取得し、以下のような基準を満たしている。

・農薬、化学肥料、殺虫剤の使用禁止。
・工場、農薬使用農場近接の禁止。
・遺伝子組み換え作物栽培の禁止。
・単位面積当たりでの生産量目安の設定。

もちろん、防腐剤や保存料も使っていない。

「シナジーブレンドエッセンシャルオイル」についてはオーガニックと書かれていなかったので問い合わせたところ、
・主な用途が芳香浴であること
・価格を変更することで顧客に迷惑をかける可能性があること(病院や老人ホーム、ショールームなど幅広い用途で使われている)
・オーガニック化することで、同じ精油でも香りの感じ方が変わること
という理由で、化学肥料の使用については確認を行っていないとのこと(農薬は不使用)。

最近では「自然派志向」が高まり、それはいい面もあるけれど、一方で、植物を原料とした医薬品や化粧品の製造が拡大することで自然環境への悪影響が生じることもある。meadowsでは、植物の多様性や持続性を守り、次世代に継続していくために保護が必要な植物を使用することはなく、また、パートナーと協力して植物の栽培量を少しずつでも増やしていく努力を続けているという。

日本で代理店をされている鈴木壮哉さんのメッセージも、共感するところが多かった。一部、引用させていただく。

植物の姿は自分がなりたい姿のように思えます。問題や課題に真正面から向き合い、逃げずに自分の力で対処する。弱い自分と向き合い、克服して初めて他人にも優しくなれるとメドウズの商品から教えられました。メドウズがお届けするすべての商品には自然から、そしてダーリン・ペインからのメッセージが込められています。そのメッセージは十人十色。私は自分と向き合うことの大切さでしたが、受け取る方がその時に必要なメッセージが必ず込められています。
芳香療法と解されるアロマテラピーは植物の力で心身の不調を整えることを目的としていますが、それはどのブランドのどのエッセンシャルオイルでも可能です。しかし、メドウズの商品にはいわば「同じ自然界に生きる人間への応援メッセージ」が込められています。この大切なメッセージを守るためにメドウズは素材とハンドメイドに並々ならぬこだわりがあるのです。


今回購入したエッセンシャルオイルは、野性のフランキンセンス(ソマリア産)、ゼラニウム(ケニア産)、プチグレン(パラグアイ産)。どれも香りに深みを感じた。

植物でもモノでも何でも、つくり手、売り手の気持ちや想いに反応し、その影響を受けると思う。いい想いでつくられたものを探し、選び、使っていきたい。


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by 硲 允(about me)
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