他人に命令されて生きるか、自分で自分に命令して生きるか?


その日にすることを書き出す「WILL DOリスト」のことを考えていると、「自分で自分に命令する」という言葉がふと浮かんできた。


意志が弱っていると、自分を自分でコントロールできなくなることがある。自分の頭脳と身体なのに、自分で使いこなせい、という状態。自分で自分をコントロールできていないと、他人の考えや意図によって簡単に流されてしまったり、何となく行動し、何となく思考し、自分が望まない結果を生み出したりしてしまう。

自分で自分をコントロールするためにも、紙とペンが役立つと思った。書き出すことで、自分を客観視しやすくなる。

・自分は毎日どう過ごしているのか
・自分は何がしたいのか
・自分は何を望んでいるのか
・自分は何を生み出していきたいのか

いろいろ書き出していくうちに、そんなことが見えてくる。

自営業(フリーランス)で家で仕事をしていると話すと、家にいるとダラダラして過ごしてしまうから自分には無理、という反応が返ってくることがある。つまり、「自分で自分に命令する」よりも、「他人によって命令される」ほうが、否応なしに仕事をするのでそのほうがいい、ということだろうか。

たしかに、たとえば他人から締め切りを与えられると、締め切りがなかったら到底できなかっただろう、というスピードで仕事を完了できることがある。

とはいえ、何をするかとか、いつまでにするかとか、そんなことを常に他人の都合で決められていると、気持ちが参ってくる。長年そんな毎日を過ごして慣れてくると、それが当たり前になって、他人からの要求がない限り、自分で何かをしよう、という考えも意欲も湧いてこない、ということになってしまうこともあるのだろう。身の回りにはいないけれど、「仕事人間」だった人が定年退職して、やることがなくなってぼーっとしているだけの暮らしになり、ボケてしまったり、すぐに死んでしまったり、というような話を聞くことがある。人間、もう自分にはこれ以上人生ですべきこと(したいこと)がないと思うと、案外すぐに死んでしまうのかもしれない。

それは大げさな話かもしれないが、人生、長く楽しむには、自分で自分をコントロールし、自分の「意志」の力を高めていくことが大事だろうと思う。


【関連記事】

by 硲 允(about me)
twitter (@HazamaMakoto