家族で年間1リットルしかゴミを出さないベア・ジョンソンさんの捨てない暮らし

ジャパンタイムズが発行している週刊STという学習者向け週刊紙の記事を読んで、ベア・ジョンソンさんのことを知った。フランス生まれのジョンソンさんは、現在、米国カリフォルニアに住み、ゴミをなるべく出さない暮らしを送られているらしい。びっくりしたのは、家族4 人が1 年間に出すごみはガラス瓶1 本分(1リットル)くらいだということ。

うちもゴミを出さないほうだと思うけれど、ガラス瓶1本分、というのは、かなり徹底しないと無理。

ジョンソンさんによると、モノを捨てない暮らしをすることで、時間やリソースを重要なことに集中させることができ、時間とお金の節約になり、健康にもいいとのこと。「断捨離」ブーム(今も?)だけど、不要なものを処分するのは最初の段階で、次の段階では、もう「断捨離」が必要ないように、不要なものを買わず(持たず)、捨てなくていい暮らしに向かうのが真っ当な道筋なのだろうと思った。

あれこれ、手を付けてそのまま散らかしたものが多いぼくの今年のテーマの一つは「整理、整頓、後片付け」(こう書いてみると、ちょっとなさけないけれど…)。

ジョンソンさんは、『ZERO WASTE HOME』という本を書かれていて、日本語にも訳されている。



ご自身のウェブサイトでも、捨てない暮らしをするための100のtips(ヒント)を一覧で載せてくれている。

コンポストで処理できる(土に還せる)木の歯ブラシを使っているとのこと。木の歯ブラシ…気になって調べてみると、日本の通販サイトでは竹の歯ブラシが出てきた。

Dr.Perfect というところの商品。



プラスチックの柄よりも気持ちよさそう、と思って欲しくなったが、商品説明を読むと、防腐剤を使用しているとのことで、購入を思いとどまった。よくわからない化学物質で処理するくらいなら、カビが生えたほうがいい。

別のメーカーのも調べてみたところ、N-ambooという中国のメーカーの竹製歯ブラシを発見。



商品説明に、「化学物質に対して敏感に反応してしまう症状の方がいます。そんな方は市販の多くの歯ブラシを口に入れることができません。私たちは試行錯誤の結果、柄の部分の素材に、1年で成長する竹で作りました」とあり、化学物質過敏症に悩むユーザーを想定しているくらいなので、化学物質を使って防腐処理はしてなさそうだと思った。念のため、検索して調べてみると、英語の販売ページでは「Antiseptic, Damp-Proof, Moth Proof Treated Handles(防腐、防水・防カビ処理をした持ち手)」と書かれていて、どのように処理しているのかは不明だが、それがわからないのは不安なので購入は思いとどまった(メーカーに問い合わせてみた)。

化粧品に関連して、ブロンザーの代わりにココアパウダーを使う、というアイデアも載っている。そもそも「ブロンザー」というものを初めて聞いたのだけど、日焼けしているように見せる化粧品の一種らしく、ココアパウダーで済むのならそのほうが気持ちよさそうだと思った(顔に塗るより飲んだほうがよさそうだけど…!)。

雨水タンクの利用についても書かれていた。うちでも雨水を利用できたらいいなと思いつつ、まだ何もできていない。タンクを調べてみると、いろいろな商品が出てきて、値段もやけに高いわけではないが、寿命が来れば巨大なゴミになってしまうのが難点…。

100のtipsを一通り読むと、既に実行していることも多いけれど、年間のゴミをひと瓶に収めるというのは、やっぱり徹底の仕方が違う。無理のない範囲で、少しずつ暮らしのゴミを減らし、自分のエネルギーを大事なことにもっと集中させていけるようにしたい。


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by 硲 允(about me)