ボケ防止に日付とお金の把握を。知的怠惰に注意…

「ボケ防止」がどうのと話していると、「まだ若いのに…」と相方につっこまれ、最近は呆れられている。

ボケる原因はいろいろあると思うけれど、その一因は知的怠惰だろう。


最近はブログを毎日書くようになって、以前よりも頭が動き始めた感じがするが、一時は、本気でボケるのを心配していた。家で同じような仕事ばかりし、決まった人とばかり話し、身体を動かさず、決まった人とばかり話している暮らしを続けていると、頭がぼんやりとしてきて、これはヤバいと思った。

筋肉と一緒で、頭脳も使わないと衰えてくる。なるべく毎日ヨガと筋トレをしているが、2~3日筋トレをさぼり、外仕事もしないでいると、筋肉は一気に衰える。頭脳にも毎日、意識的に負荷をかけないと、あっという間に衰えてしまうのだろう。筋肉と違って、脳の中身は自分で見ることができないので、衰えてきても自分では気づきにくい。

最近、そろばんを始めて、これは「頭脳の筋トレ」にずいぶんよさそうだと感じている。論理的な思考と、頭の瞬発力や記憶力も必要になる。
「脳トレ」がブームのようで、本屋に行くと、いろんな脳トレ本が置いてあるが、そろばんは実用的なのもいい。

ぼくは学生の頃から、英語は好きで英単語をひたすら覚えることに力を注いでいたが、それ以外に頭をあまり使ってこなかった。

大学生の頃に憧れていた某経営コンサルタントの本を読み、学校で習うような知識は500円のメモリーチップに入るのだから暗記ばかりしても無意味、というようなくだりを読んで「たしかに」と思い、情報の記憶力を訓練してこなかったのも大きい。

ぼくとは違って、相方は日常で、いろいろなことを記憶している。普段使う電車の出発・到着時刻や、最近聴いた曲のタイトル、前に行ったお店の名前、誰かに聞いたエピソード…何でもよく覚えているので、ぼくはよく教えてもらう。たずねるとたいていのことを覚えているので、自分で覚えていなくてもいいやと、ぼくはますます頭を怠けさせることに…。

「英語の単語しか覚えてこんかったからなぁ…」と言うと、
「オーバーシーズとかよく覚えてるやん」と相方。
「オーバーシーズ…『海外へ』???」
ぼくはoverseasという英単語を思い浮かべたのだけど、普段よくおやつで食べる「Colussi(コルッシ)のクラッカー」の輸入会社のことだった。やっぱり英語バカだった!と大笑い。


知的怠惰は、自分や他人への甘えから生じる。「天然ボケ」キャラは、周りから可愛がられ、面白がられるが、「天然ボケ」に甘んじていると、自分を知的に甘やかすことになるおそれがあると、この間ふと思った(ぼく自身は最近は「天然ボケ」と言われなくなったが、昔は時々言われた)。

天然ボケが本物のボケになっては困る。

80歳を超えて身体も頭脳も元気な方と話していると、ボケ防止には日付とお金の把握が大事とのこと。そういえば、「今日は何日?」「今日は何曜日やっけ?」とぼくはしょっちゅう相方にたずねる。一時は特に、ほとんど他人と関わる予定の入らない暮らしをしていたので日付の把握が必要なく、日付を普段から意識しないクセがついて、それが続いていた。家計簿も相方がつけてくれている。これはやばい。ということで、まずは日付の把握から始めることにした。

旧暦の手帳(「和暦日々是好日」)を使っているので、新暦の日付と曜日に加えて旧暦の日付も常に把握しておく習慣を付けようと思う。

なんだか、自分のボケの進行具合を披露する記事になってしまった。まずは症状を自覚するところから…。


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by 硲 允(about me)
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