動物や鳥、虫も話せばわかる? ものわかりのいいカラスや歌に反応する亀のこと


春頃だったか、うちの屋根でカラスがぽんぽん跳ねて遊んでいたので、相方が外に出てカラスにやめるように言った。

カラスはすぐにやめた。後日、おそらく別のカラスがやって来て屋根で跳ねていると、おそらく前に言い聞かせたカラスが怒っている声が聞こえてきた。「そこはあかんぞー、やめろよー」と言っているようだった。

最近は、カラスが屋根に上らなくなった。カラスは賢い。ゴミ捨て場のゴミをあさるカラスに言い聞かせたら、ゴミを散らかさなくなったという話をネットで読んだことがある。
鳥や動物は話せばわかるような気がするけれど、虫も案外わかっているようだ。

うちにはよく小さな虫が入ってくる。先日も洗濯物を取り込むときに一緒に大きなカマキリを連れてきてしまった。虫取り網を近づけると、最初は逃げようとしたが、「カマキリさん、外行くよ」と話しかけるとすんなりと網に乗った。そして柄の上をこっちに向かって歩いてきた。外まで連れ出すと、「はい、着いたで」と言って庭に放った。カマキリに限らず、家に入った虫を無言で虫取り網に入れようとすると逃げるが、外へ行くのだと言うと抵抗せずに入ってくれることがよくある。

雨の日、ホームセンターに行った帰り、散歩がてら歩いていると、橋の下の池に亀がもぐっているのが見えた。「もしもし亀よー亀さんよー」と歌った。ぼくはよく見ていなかったが、歌ったとたんに浮かんできてこっちを見たと言って相方が笑った。続きを歌おうとしたが、悪口を言うのはいけないと相方に止められた。橋を渡り終えて少しすると、相方が続きを歌った。「世界のうちでお前ほど 長生きしてる者はない のんびり行くのはいいことだ」。「いいの考えたやん!」と言うと、「話しかけるんだったら、それくらい考えないと」と返ってきた。


【関連記事】

by 硲 允(about me)
twitter (@HazamaMakoto