自家製天然酵母パンの簡単な作り方。レーズンと玄米を浸けておいた水で酵母をおこす

自家製天然酵母パンをつくり始めてからもう何年にもなる。

始める前は、家でパンをつくるなんて大変なことだと思っていたけれど、コツをつかめば思いのほか簡単だった。酵母の作り方にしてもいろいろな方法があるけれど、ずいぶん簡単な方法に行きついた。

玄米を浸けておいた水(ただの水でもOK)にレーズンを入れておくだけ。


季節や温度によってちょうどいい酵母ができあがる時間が変動するけれど、上の写真のようにレーズンが上に浮かんで酵母液がしゅわしゅわしていたら完成。

小麦粉に塩と酵母液を加えて練っていく。生地がちゃんとまとまり、手にべたべたくっつかないくらいになるまで酵母液を少しずつ足していく。レーズンは酵母たちのエサになって甘みが抜けているけれど、ちょっとお酒っぽくて美味しいので一緒に入れる(お客さんには出せないけど・・・)。



その後、膨らむまで待つ。冬はストーブの前や日の当たる縁側など、あたたかい場所に。

膨らむとこんな様子に。


緑がかっているのは、モロヘイヤの粉末を入れたため。自家製パンは、いろいろ好きなものを加えられるのも楽しい。

麻炭パウダーを入れて真っ黒なパンを焼くこともある。麻炭は放射能など体に害を与えるものを排出してくれると言われている。



生地を寝かしすぎると、今度は小さくなって酸味が出てくるので、タイミングを逃さないように膨らんだらすぐに次のステップに取り掛かる(もし酸味が出て膨らみが足らなくなったら、平べったいパンにしたりピザにしたりすると美味しく食べられる)。

成形して、フライパンの上で数十分ほど待機させておく(2次発酵)と、さらに膨らんでくる。

ちなみに、フライパンは及源鋳造の鉄のフライパンがおすすめ。


南部鉄器 フライパン24cm CA9
(うちのは木の柄がついていますが、こちらは持ち手も鉄のタイプ)


冬は石油ストーブの上で。


何度かひっくり返して、完成!


フライパンで焼いたパンはずっしりして食べごたえがある。ふわふわのパンに慣れていると、最初はびっくりするかも・・・。

酵母液は多めにつくっておき、一度に使い切るのではなく、残った酵母液に再び玄米を浸けておいた水(ただの水でもOK)とレーズンを足しておけば、1日くらいでできあがる。

ちなみに、自家製パンのつくり方は、こちらの本などを参考にさせていただいた。


中島デコのマクロビオティック パンとおやつ



うわっ、ふくらんだ!リンゴ、ブドウ、ジャガイモ、玄米…で自家製天然酵母のパンづくり(吉川 佳江 編集, 『自然食通信』編集部)



こちらは、動物が好きな友だちが遊びに来てくれたときに焼いた動物パン。

そのうち庭に窯を築いて薪で焼けるようになりたい。


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by 硲 允(about me)
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