除草剤の季節到来。「恐らく発がん性がある」ラウンドアップを使うくらいなら他の除草剤を

4月になって草が伸び出すと、いろんな野草を楽しめるようになる一方で、あちこちで除草剤の使用が始まり閉口させられます(除草剤がまかれた場所は物理的に口を閉じ、息を止めて通り過ぎます・・・)。



除草剤をまかれた草は、数日後、このように不自然に黄色くなります。

近所で除草剤が使われ始めた日、農協が経営している近所の産直に行くと、「春の農薬祭り」という看板が掲げられ、大量の除草剤が積み上がっていました。


除草剤といえば、「ラウンドアップ」(主成分:グリホサート)が有名です。近所のホームセンターにあったラウンドアップの説明書を見ると、人体に無害だと書かれていましたが、2015年に世界保健機関(WHO)の外部研究機関「国際がん研究機関 (International Agency for Research on Cancer)」が、グリホサートを「ヒトに対して恐らく発がん性がある(警告レベル: probably)」と判断しています。

既に使用が禁止されている国もありますが(デンマーク、オランダ、スリランカ、コロンビアなど)、日本ではお祭りのように盛大に使われています。

昨年(2016年)は、EUが15年に1度、グリホサートの再承認の検討をする年で、承認されず使用禁止になることを願っていましたが、暫定的に2017年末まで使用許可が延長されました。今年を最後に、使用禁止になるといいですが・・・。

ラウンドアップはかなり揮発性が高く、除草剤が盛んに使われる時期は、電車に乗っていても窓から入ってきて鼻がおかしくなります。たくさん吸い込むと喉もおかしくなり、頭がくらくらしてくることもあります。人体に無害とはとても信じられません。

ラウンドアップの説明には、生分解性で土を悪くしない、とも書かれていますが、ラウンドアップをまかれた場所の土は見た目にぼろぼろで、スギナばかり生えていることが多いです(スギナは酸性に傾いた土壌に生えやすいといわれています)。今お借りしている家の庭も、かつて除草剤がたくさんまかれたようで、除草剤をまいた場所にできるわかめのようなものが未だにたくさん残っています。除草剤をまかないようになってもう4年目になりますが、いつになったら生分解してくれることやら・・・。

先日、コープ自然派のカタログにこんな除草剤が載っていました。


中島商事 トヨチュー 無農薬除草対策 あんしん君 2KG


「食品成分」を原料としていて、地下深層水から採取した70種類のミネラルが主成分とのこと。具体的な成分は企業秘密なのか、書かれていませんが、グリホサートよりかは安心して使えそう。

前にもグリホサートの代わりになる除草剤を調べたことがあり、塩を使ったものなど、いろいろあるようです。

農薬を使わない除草剤5種類。どれも使ってほしくありませんが、グリホサートよりマシ? - 珍妙雑記帖

食品成分や塩を使っているとはいえ、田畑やその周辺に使うといろんな予期せぬ影響があるでしょう。ぼくは鋸鎌(のこぎりがま)と刈払機で草刈りをしています。


by 硲 允(about me)
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