愛媛) たけうち大街道支店の労研饅頭を食べる。昭和初期から受け継がれてきた酵母


松山市の商店街「大街道(おおかいどう)」を歩いていると、歴史のありそうな看板を掲げたお店があった。「労研饅頭」。「まんじゅう」ではなく「まんとう」と読むらしい。

「労研饅頭(ろうけんまんとう)」は、昭和初期に、倉敷の「労働科学研究所」で中国の饅頭(まんとう)を日本人向けにつくったのが始まりだそうで、松山では、松山夜学校奨学会が夜学生に学資を与える事業をつくろうと、饅頭の販売を始めたらしい。

最初、豚まんのようなものを思い浮かべたが、餡が入っている。


かぼちゃあん、よもぎつぶあん、いもあんなど、色とりどり、いろんな種類がある。



保存料は不使用。やさしい色なので、着色料も使っていないのだろう。

戦時中、小麦粉の入手が困難となり、製造休止に追い込まれたそうだが、創業者の竹内成一氏は、戦時中も労研饅頭の酵母菌を守り、その酵母菌が今も受け継がれているらしい。

ショーケースにはおはぎや団子なども並んでいた。


座って食べる場所もある。


せっかくなので味見にと、相方がよもぎ味を買った。


生地がふんわりとしている。


ぼくは砂糖を控えているが、生地には砂糖を使ってなさそう、とのことで、生地だけいただいた。甘みがあったが、歯茎が反応しなかったので、酵母と小麦が生んだ甘みのようだった。クセになりそうなやさしい味がした。


●お店の情報
たけうち大街道支店
営業時間: 9:00~19:00(売切れまで)
定休日: 水曜日
電話番号: 089-921-6997
住所: 松山市大街道2丁目3-15