年上の人に「タメ語」で話すことについてどう思いますか?



最近の若者の間では、親しい間柄では年齢に関係なく「タメ語」で話す風潮が強まっているような気がします。

ぼくは今30代前半ですが、十歳くらい年上の友だちには「タメ語」で話すようにしています。敬語や丁寧語で話しているとなかなか心の距離が縮まりにくいし、「タメ語」のほうがお互いに対等な感じがするからです。

別に、敬語が嫌いなわけじゃなく、年齢によって言葉に上下の差を設けるのがあまり好きではないということです。お互いに敬語で話す、というのはありですが、心の距離が縮まりにくいという難点はあります。

今では年上の相手にも「タメ語」で話すようになりましたが、最初の頃は、「失礼に思われるのではないか」とためらいがありました。最初は失礼に感じる人もいるかもしれませんが、だんだん慣れてくるもので、慣れればそのほうがお互いに快適なのではないかと思います。(この人は年下から「タメ語」で話されたら嫌がるだろうな、と感じるときは使いませんが)

年齢がわかってからだと、余計にハードルが上がるので、まだ知り合って間もない頃で、相手の年齢を聞いていないときに最初から「タメ語」を使い始めたほうがそうしやすいです。

20歳くらい歳が離れていると、さすがに「タメ語」は使いづらいですね。「失礼」に思われる確立がかなり高まるでしょう。

英語にも丁寧な表現というのはありますが、日本語ほど年の上下によって変化する敬語のようなものはありません。英語圏では、日本ほど、お互いの年齢を気にしないのでしょうか?(ぼくは英語の翻訳の仕事をしていますが、そういうのは英語圏で暮らしたことがないのでよくわかりません)

日本でも 数十年先には、年の差とか男女の違いとか、そういうのを今ほど区別しなくなり、話し言葉から敬語が消えているような気もします。それは、一人ひとりがどっちを選択していくかにかかっています。