2016/03/29

世の中を変えるには、一人一人が現実を知り、声を上げ、行動していくこと



昨日、今日と、立て続けにドキュメンタリー映画を観ました。昨日は、辺野古での米軍基地建設の問題を取り上げた『戦場ぬ止み(いくさばぬとぅどぅみ)』、今日は、華やかなファッション業界の裏側を取材した『ザ・トゥルー・コスト 〜ファストファッション 真の代償』。

こういうのを見ると、こんなおかしな世の中をそのままにしておくわけにはいかない、という気持ちになってきます。

一握りの権力者や金持ちの利益のために、大勢の人たちが犠牲になり、分断させられ、偏った情報で惑わされている・・・というような構図は、世の中のあちこちに見られます。

それを変えていくにはどうすればいいのか。

できることは人それぞれ、いろいろあると思いますが、日本で暮らしているなら、それだけで、この世の中を変えていく大きな力を持つ立場にいるのではないかと思いました。

『ザ・トゥルー・コスト』で、バングラデシュの縫製工場で働く女性が、労働組合の代表として雇い主に賃上げ交渉をしたところ、殴られ蹴られの暴行を受けたという話がありました(生活していくのに必要な最低限の賃金を求めただけなのに)。国家に逆らうようなことを言っただけで牢屋に入れられるような国もあります。

それに比べると、今の日本はまだ、比較的何でも言いやすい状況にあります。そんな国に暮らしている日本人が声を上げずにいてどうするんだ、と思いました。ネットで検索すれば、いろんな情報が手に入り、何が本当なのか、そしてそれを変えていくには何ができるのかを知ることができ、まだまだ言行の自由があります。

『ザ・トゥルー・コスト』では、先進国で大量に消費される服の背景には、綿畑で大量に農薬をまいて病気になる人、途上国の縫製工場で劣悪な環境のなか、家族と過ごす時間もほとんどとれず低賃金で朝から晩まで働かされている人たち、インドの皮革工場から化学染料で汚染された排水が大量に川に流れ込み、その水を飲んだりそれで体を洗ったりして皮膚がぼろぼろになったり病気にかかる人たちなどがいることが描かれていました。

そういう現実を知れば、安い服を使い捨てのように着るのをやめる人も多いのではないでしょうか。モノをたくさん売りたい企業は、モノをたくさん買ったら幸せになれると人々を信じさせてきましたが、そんなこともないと気づいた人は増えてきていると思います。

まずは、現実を知ること。そして、自分が何を思い、何を考えたかとともに、その現実を誰かに伝えていくこと。そんな人が増えれば、世の中は変わっていくはずです。誰かを犠牲にし、誰かを苦しめてつくっている服を買いたい人が減れば、企業は存続していくために変わらざるを得ません。

世の中全体からすると、一人一人の力は小さいかもしれませんが、世の中を変えるには、一人一人が変わるしかありません。まずは自分から。小さな声を上げ、小さな行動を続けていけば、そのうち大きな流れが生まれるかもしれません。


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