庭の焚き火でご飯を炊いていた香川暮らし一年目。焚き火料理は格別です。


2年前、香川に移住してきたばかりの頃、東京のアパート暮らしとは違って庭で火を焚けるだけで大喜びでした。

燃料は庭にいくらでもあり、落ちた枯れ枝や落ち葉で十分ご飯やスープを炊くことができます。宝の山に囲まれている気分でした。

香川に来て1年目の春は、雨の日以外はほとんど毎日のように外で料理をしていました。玄米の入った土鍋と、スープの具材を入れた土鍋、それからヤカンの3点セットを相方と協力して準備して外に運び出し、火にかけました。

最初は火を焚くのが下手で、朝ご飯にするつもりができたらお昼、ということもありましたが、だんだん上達するものです。焚き火でコーヒー豆も炒れるようになったし、ご飯もちょうどよく炊けるようになりました。今では、食べる時間に合わせてご飯を炊き上げることができるくらいになりました。

最近は、ストーブの上やカセットコンロで調理することが多く、外の焚き火でご飯やスープをつくることは稀ですが、やっぱり焚き火で調理すると一番美味しいです。「熱」は「熱」でも、ガスの青い高温の熱と焚き火の遠赤外線を出しているような熱とは違うようで、焚き火の熱はゆっくり温めますが、その分、冷めるのもゆっくり。スープもお茶も、なかなか冷めず、身体が芯から温まる感じがします。