お米は収穫後も食べるまでが一苦労。脱穀はできても手作業の籾摺はきびしい。



1年目の米づくり(今年で3年目)で何に苦労したかというと、草刈りも大変でしたが、脱穀と籾摺(もみすり)に悩んだものです。

脱穀機や籾擦機を持っていないので、大昔のやり方をネットで調べてみました。

弥生時代は、石包丁で稲の穂先だけを刈っていたとのこと(「穂首刈り」というらしい)。なるほど…それなら特別な道具がなくても、鎌があれば十分。稲の穂先だけを鎌で刈っていきました。

そこから、穂先を米粒一つひとつにばらばらにする(脱穀)のは手でも可能ですが、かなり時間がかかり、ザルとボールで挟んで引っ張ると、手でほぐすよりは速いことがわかりました。

弥生時代は、「竪臼(たてうす)」という臼に籾を入れ、「竪杵(たてぎね)※棒状で上下に動かしてつく杵。月でうさぎが餅つきに使っているようなやつ」でついていたそうです。その後、「木摺臼(きずりうす)」というのが使われるようになったそうで、これなら木の輪切りで摺り合わせたら同じことかもしれないと思い、試してみました。


摺り合わせる面に、彫刻刀で傷を入れて摺りやすいようにしてみました。たしかに籾殻が外れますが、力を入れすぎるとお米が割れてしまうという難点がありました。この方法で3合分籾摺りするのに、ほぼ丸一日がかり。これでは、お米を食べるだけで毎日が終わってしまう・・・ということで、この方法はギブアップ。

精米機なら安いのもありますが、家庭用の安い籾すり機というのは見当たらず、ケット科学研究所が販売している試験用のもみすり器(TR-130)を買ってみました。


これは、お米の水分を計測したりするために、ほんのちょっとだけ籾すりするための道具ですが、木で摺り合わせるよりは速いかもしれないと思い・・・

ところが、買ってみると、思ったり少しずつしか籾すりできず、木で摺り合わせるほうがまだ速いことがわかり(このもみすり器を使うとお米が割れる心配は少ないですが)、この方法もナシ、ということがわかりました。

結局、籾摺は、 近所のお米屋さんのご好意に甘え、食べる分ずつ少しずつ籾摺をお願いしています。

お米づくりを続ける限り、ずっと使うものなので、いずれはもみすり機を買おうかなぁとも思うのですが、たいてい10万円以上はするようですね。

例えばこちら。