「悪口」と「健全な批判」は違う。「悪」を自認する勢力の好き勝手を許さないために…

by Pen is mightier than sword / kdinuraj


「他人の悪口を言うのはよくない」と言われて育った人が多いと思いますが、「悪口」と「健全は批判」は違います。

重なる部分もあると思いますが、「健全な批判」というのは、各自が「善」と判断する目的のために他人の至らないところやネガティブな側面を指摘することをいっています。

これを伝えておかないと、相手がひどい目に遭ったり不当な不利益を被ったりするだろうと判断して誰かの至らないところを指摘するような場合は、「健全な批判」と言えるでしょう。

ウソの情報や自分に都合のいい情報だけを流して自分たちだけ得をしようとしている人の言うことに反論することで、大多数の人の利益を守ろうとするのも、「健全な批判」と言えるでしょう。

世の中から「健全な批判」が失われていくと、自分で「悪」だとわかっていながら、自分の利益ばかりを追求する人間の好き勝手が通ってしまいます。

「陰徳」という言葉がありますが、「善」(と自分が判断したもの)のために何か(誰か)を批判することにためらいを感じたり、よく考える人ほど、自分の批判がまっとうかどうかに慎重になって声をあげるのをためらったりする傾向があるように思いますが、「悪」を心で自認して自らの利益のために強引に世の中を動かしていく勢力に対抗するには、もっと「健全な批判」を活発化していく必要性を感じています。