2016/03/08

四国新聞の見出しが酷い。四国新幹線の賛否を問う合同世論調査。

by プラレール新幹線の入浴剤 / yto ※本文とは無関係


2016年3月6日の四国新聞(朝刊)の一面、こんな見出しでした。

「時事通信+四国新聞 合同世論調査=四国へ新幹線 期待39% 地域活性、観光客増メリット 20代から好感」

四国新幹線に期待するかどうか、という調査。

「期待しない」のほうが多いのだから、見出しには、「期待しない58%」と書くべきでは?

メディアによる「印象操作」という言葉がありますが、まさに好事例です。

四国新聞が、四国新幹線を期待しているのなら、「私たちは期待しています」とわかりやすく書くのならいいですが、客観性を装いながら「期待して当然」といわんばかりに新聞社を考えを押し付けてくるのが気に入りません。

四国新幹線ができたらどんないいことがあるのか、わざわざタイトルにも「地域活性、観光客増メリット」と入れ、そのうえ、20代も賛成してるよ、と念押し。

ぼくは四国新幹線には期待していません。というか、反対です。

四国経済連合会などの調査によると、岡山と四国4県の県庁所在地を結ぶ新幹線の総事業費は1兆6000億円弱になり、約5000億円を四国4県が負担する計算になるそうです。新幹線建設の財源は、国が3分の2、地方自治体が3分の1を負担することになっていますが、それだけのメリットがあるようには思えません。

四国新幹線ができると、岡山と高知の間の移動時間が29分短縮されるそうです。29分・・・旅行だと、おしゃべりしていたらあっという間です。ビジネスの出張で移動時間が短縮されても、余計に忙しくなるだけです。移動時間だけを考えると、1秒短縮するのに約2億円かける計算になるそうです。

香川県の「四国の新幹線実現を目指して」というウェブサイトに、こんな図がありました。


北陸新幹線ができたことにより、長野県の佐久平(さくだいら)駅周辺の景色がこう変わった、という図です。田畑がなくなり、ビルが建ち並んでいます。「駅の周りで新しい街が育っています。」とのキャプションが付いていますが、ぼくには、「駅の周りの田畑が失われています。」という景色に見えます。

こういう形での発展を望んでいない国民はぼく以外にもたくさんいるはずです。実際、四国新幹線に「期待していない」香川県民は58.2%に上るわけです。

県民の声を無視してイケイケどんどんで進めていくのはやめてもらいたいものです。それに追従する四国新聞もなさけないメディアです。


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