2016/03/07

広河隆一さん講演会に関する追記。「ぼくは自分にできることをやっているだけ」

昨日、フォトジャーナリストで「DAYS JAPAN」の発行人である広河隆一さんの「チェルノブイリと福島の今」と題する講演会をお聞きしてきました


広河隆一さんの講演会「チェルノブイリと福島の今」を聞いて - 珍妙雑記帖





この記事には書きそびれましたが、もうひとつ、書いておきたいことがありました。

広河さんからのお話のあと、質疑応答の時間がありました。「保養の取り組みをされているのはよく聞きますが、保養をしても子どもたちはまた放射能のある場所に帰らなければならず、完全な解決策にはならないので、移住支援も大事だと思う。移住支援について、もしかしたら既に何かされているかもしれませんが、移住に関する取り組みについて教えてください」というような質問があり、広河さんは開口一番、穏やかな表情でこう言われました。

「ぼくは自分にできることをやっているだけ」

100のうちの1つ、自分にできることをされているのだと。

自分にできることに全力を尽くしている人間の潔さと強さを感じました。

別の方から、「自分たちが何をしていったらいいか、具体的なアドバイスをひと言でもいただけたら」というような質問に対しても、難しい質問ですね・・と前置きされたうえで、それぞれが自分にできることをしていくことが大事だというような話をされていました。

移住支援はもちろん重要なことなので、できる方にやっていただきたい、と語られていました。

何でもかでも、広河さんが中心になる必要はないと。当然ですが。

そのうえで、NPO法人福島の子どもたち香川へおいでプロジェクトによる今回の講演会もそうですが、子どもたちのための活動には協力する、と(「協力する」という言葉もヘンですが、とおっしゃっていました)。

自分にできることに集中しつつ、協力すべきところには協力する。どちらも目的は同じで、そこに特に境はないのでしょう。

生きるか死ぬかの現場に通いながら、長年活動を続けられてきた過程で鍛えられたすさまじい精神力というか胆力のようなものを感じました。生でお話を聞くことができて、非常に貴重な機会でした。


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