「部活」は必要か? 入部を強制するなら「自由部」もつくってほしい。

小学生の頃、記憶が正しければ、全員どれかの部活に入らなければなりませんでした。

ぼくはなぜか卓球部に入って、同級生のフィリピン人の女の子にこてんぱんに負かされていた思い出があります。卓球が特に好きなわけでも、楽しいわけでもありませんでしたが、他の運動部よりはラクそうだということで卓球部にしたのだったかもしれません。

中学校では3年間、バスケ部に入り、平日は授業が終わってから毎日遅くまで練習していましたが、バスケは好きだったので放課後が楽しみなくらいでした。

たしか中学校でも、どれかの部活に入ることが強制されていました。ただし、参加したくなければ入部だけして行かないのもアリだとされていましたが。

学校や先生の言うことに従順だったぼくは、部活をしない人は怠けているというようなイメージを持っていました。実際、部活に参加せずにゲームばかりしている人やわるさばかりしている人も目につきましたが、部活以外のことに熱心に取り組んでいた人もいたことでしょう。

朝から夕方まで授業で拘束され、そのあとの活動まで半ば強制するというのは、今思うと不自由極まりない窮屈な暮らしですが、当時はそれが当たり前だと思っていました。

今、学生に戻れと言われたら、登校拒否するかもしれません。「登校拒否」や「引きこもり」になる子どもたちは、子どもの頃のぼくのように従順ではなく、子どもの頃から社会のおかしさに気づいた人たちが多いのではないかと思います。

部活をどうしても強制するというなら、せめてどこで何をしてもいい「自由部」をつくって、他の部活をする人たちと同等に扱ってほしいものです。