ブログを3か月で270本更新すると、こんな変化がありました。



ブログを毎日更新しはじめて、約3カ月が経ちました。この間に書いた記事は約270本。平均すると、1日に3本書いたことになります(実際には1日1本の日もあれば、5本書く日もあります)。

以前からぼくのブログを見てくださっている方は、なんで急にこんなに更新しはじめたんだろうと、不思議に思われていることと思います。

小出しにいろいろ書いてはいたのですが、ブログを書くことについて、ちょっとまとめて書いておきたいと思います。

ぼくは前からブログを書くことが好きだったのですが、気が向いたときに時々しか書いていませんでした。それも、写真にひと言だけだったり、かと思えば詩のようなものだったり、日常の雑記だったり。まぁ、そういうふうに雑多に書けるようにということで、「珍妙雑記帖」というタイトルを付けたのですが。

毎日更新しはじめた直接的なきっかけとなったのは、プロブロガーのイケダハヤトさんのブログ「まだ東京で消耗してるの?」です。

イケダさんが楽しそうにブログを更新されているのを見たり、「ブログで毎月2〜3万円を稼ぐのはそう難しくない」という記事を読んだりして、どうせ書くなら、もうちょっと本気で書いてみようと思い、毎日更新しはじめました。

そして、毎日書いているうちに、予想以上に楽しくなってきました。前まではほとんど誰も読んでいないブログでしたが(時々しか更新していなかったので当たり前ですが)、今では毎日100人くらいの方に訪れていただけるようになりました。読んでくださる方がいると、書く意欲も高まってきます。いつも見に来ていただいている方に感謝です。

ぼくは文章を書くのが好きで、ブログを毎日書き始める前は、随筆や小説を書いて手製本をつくって販売していたのですが(今も続けています)、こういうのは自分の内へ内へともぐっていく感じで書けば書くほど内向的になっていくので、ブログのような、外へ向かって発信することを毎日続けることは、自分のバランスをとるうえでも役立っているように感じています。

ブログを3カ月間、毎日更新してみて、ほかにもいろんな変化がありました。

  • 身の回りの情報への感度が高まった
    毎日更新するつもりで生活していると、いつも無意識のうちに「ネタ」探しをしているようになりました。街を歩いても買い物に行っても、前までは見過ごしていたようなものが目に入ったり、面白い情報を得ようとする積極性が生まれてきました。どこへ行っても、何を見ても、何を聞いても、前よりも頭が動くようになった感じがします。

  • 頭の中の情報が整理されるようになった
    ブログで記事に書くとなると、記憶にある情報を取り出して整理したり、足りない情報をネットで探したり、その情報に対する自分の考えをまとめたりすることになるので、情報をただインプットして終わることが減り、頭の中が整理され始めました。まだまだ長年整理せずに詰め込んで取り出すこともできないままになった情報がたくさんあるように思うので、どんどん出していきたいと思います。

  • 会話でアウトプットしやすくなった
    普段から頭の中の情報を整理し、自分の考えをまとめておくと、誰かと話しているときにも言葉がぱっとでてきやすくなりました。ぼくは慎重なほうで、自分のなかではっきりしていないことはあまり口にしないほうなのでが、あらかじめブログに書いておくことで、臆せずに話せる内容が増えてきました。その結果、人と話すのが前よりも楽しくなってきたような気がします。

  • ブログをきっかけに、いろんな人とのつながりが生まれ始めた
    前から知り合いだったけれど挨拶程度で互いにあまりよく知らなかった方がぼくのブログを読んで会いに来てくださったり、SNSで会ったことのない方と交流したり、そういうことも楽しいです。ぼくは遠慮してしまいがちで会話ではあまり積極的に話さないほうなので、何度もあって親しくならないと何を考えているのかよくわからないと思いますが、ブログを読んでもらえれば、どんな人間なのかわかってもらいやすいようです。

  • 文章を書くのが速くなった
    翻訳や小説の文章というのは、一言一句、練りに練って書きますが、ブログの文章はしゃべるように書いています。ブログというのはたいてい、ちょっと息抜きに、とか、暇つぶし、とか、仕事中に集中力が切れて見に行ったり、という感じで読む人が多いと思うので、あまりかたい文章だとかえって読みにくいと思うので、あえて少しくずして書いています。その結果、一言一句のニュアンスの正確性にとらわれず、どんどん前に進んでいくような書き方が身についてきました。こうした書き方は、翻訳や小説にそのまま適用することはできませんが、このスタイルを身につけたことにより、翻訳や小説を書く速度も上がってきたような気がしています。

  • 情報処理速度が高まった
    ぼくは細かいところまで気になるほうで、調べものを始めると完全に納得できるまで延々とネットサーフィンをしてずいぶん時間をかけてしまうことがあったのですが、ブログを毎日何本も更新するとなると、信用できる情報を手際よく集める必要があるので、リサーチして文章を書きながら情報を処理していく速度が上がってきました。完全に腑に落ちるまでは何もわからない、という1か0かではなく、とりあえずこういうことはわかった、と、部分的に理解を積み上げていくような情報処理を手際よく行えるようになってきたと思います。

  • ブログ以外の生産性も高まった
    同じだけの時間を使っても、どれだけ集中するかで書ける量や本数がかなり違ってくることがわかってきました。だらだらと書いていて、1本書くのに2時間ほどかけていたこともありましたが、時間を計って集中して書くと、2時間で4、5本書けるようになりました。集中の仕方、時間の使い方でこんなに違ってくるのか、ということがわかり、他のパソコン仕事や家の改修、畑仕事をするときも生産性を前よりも意識するようになった結果、暮らし全体生産性が高まってきました。

  • 姿勢がよくなった
    気持ちが内向きになっていると、猫背になって肩が丸まってきますが、ブログを書いて外に発信していると体も開いてくるようです。自分では気づかないのですが、調子よく書いたあとは、相方に、「今日は胸はってるやん! 脚も真っすぐやし(普段はO脚ですが)」と言われます。