さぬきうどん店を巡る「うどんタクシー」、筆記試験やう手打ち試験をクリアした専任ドライバーが案内!

「うどん県」の香川には、「うどんタクシー」というのがあり、うどんの行灯の乗ったタクシーをときどき見掛けます。


ぼくは乗ったことがありませんが、香川旅行でうどん店巡りをする方には楽しそうなサービスです。琴平バス株式会社のコトバスタクシーが運営していて、うどんタクシー専任のドライバーの訓練が面白いほど徹底しています。


・筆記試験
「宮武うどん店の特徴を述べよ(注文の仕方)」、「宮武うどん店の1玉の重さ(グラム数)は?」、「ぶっかけうどんの説明をせよ」、「うどんについて唐の都・長安と香川県の共通点、類似点は?」、「映画UDONのタクシードライバーの名前は?」といった難しい設問をクリアしなければなりません。
・実地試験
せっかくの知識も、ガイドがつまらなければ意味がない!実際に試験官がタクシーに同乗し、実地テストを行います。 お客様とのコミュニケーションがうまくとれ、質問が出れば分かりやすく伝える能力が求められます。
・手打ち試験
最終試験は、ドライバー自らが「さぬきうどんの手打ち」を行います。讃岐うどんの極意を習得して、はれてうどんの行灯を授与される。うどんタクシーは全ての難問に「真剣勝負」を挑んでこその資格なのです。

さぬきうどんの手打ちの試験まであるというのがすごいですね!

そんな修行を経たうどん通のドライバーが、うどんのうんちくを語りながらうどん屋に連れて行ってくれます。うどんタクシーのコースや料金などについて、詳しくはこちら

最近では新たなサービスとして、「内緒のうどん店」へのツアーも始まったようです。


うどんタクシーのおすすめのお店だけど、うどん屋の店主は「たくさん来てほしくないし、有名になりたくない」と思っているお店に連れて行ってもらえるそうです。そういえば、香川出身のうどん通の方が言っていました。うどん屋が人気になりすぎると、一日に大量に作る必要がでてきて品質が下がってしまうと。だからこだわりのうどんを作りつづけたいお店は取材をお断りしているという話でした。

「内緒のうどん店」に連れて行ってもらうには、その店のことを誰にも言わないことが条件とのこと。琴平の辺りらしいです。どこだろう〜、気になります。

行ってみて、そのお店がどんなに気に入っても、ブログに書いたり誰かに話したら約束違反。ネットで大概のことは調べられるような気になってしまう時代ですが、こういう実際に自分が体験しないとわからないものもいいですね。

高松空港まで迎えに来てくれて、うどん店を1軒巡って目的地へ連れて行ってもらえる「空港シャトル」というのもあります。その反対に、指定の場所からうどん店1軒を巡って高松空港まで送ってもらうことも可能とのこと。移動の合間に効率よくうどん店を巡るのに便利ですね。


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by 硲 允(about me)
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