高松の「天然温泉きらら」:隕石衝突によるクレーターから沸き出る。岩風呂も珍しい!


家にお風呂がなく、ことでん(高松琴平電気鉄道)で仏生山温泉に通っていますが、第4火曜日で休みだったので、初めて「高松クレーターの湯 天然温泉きらら」に行ってみました。

「高松クレーター」? 初めて聞いたのですが、千数百万年前の「隕石衝突の跡」という世界的にもめずらしい説が有力とされる直径約8㎞のクレーターとのこと。
その地下には約20億トンの水源があると考えられていますそうです。



「天然温泉きらら」のお湯は、高松クレーターの西端の地下約300mでこんこんと沸き出した(毎分約270リットル)、メタケイ酸を含む源泉らしいです。

メタケイ酸? 聞き慣れないですが、メタケイ酸とは、ケイ素と酸素が合わさったものらしい。

ケイ素は温泉中にケイ素と酸素がくっついたカタチ、「メタケイ酸」として存在します。ケイ素は人体にも必須のミネラルであり、不足すると髪がぱさつく、枝毛が増える、爪が割れる、もろくなる、乾燥肌になる、唇が割れるなど、カラダ全体に水分不足の兆候が現れます。ケイ素は保水する力が優れており、その保湿力はヒアルロン酸の倍とも言われ、化粧品原料としても注目されています。

ケイ素たっぷりの温泉に入ると、お肌がしっとりと感じるのはこのためです。
今、注目される温泉成分『ケイ素』とは? | アースクルより
たしかに、肌がしっとりとするお湯でした。ぬめぬめするわけではなく、ほどよい感じです。近所ですし、仏生山温泉のお湯とも似ているように思いました。

「きらら」ウェブサイトより
露天風呂は、宇宙から落ちてきた隕石をイメージした岩風呂でした。何で隕石なんやろうと思っていましたが、「高松クレーター」のことを知ってようやくわかりました。

この岩風呂、つくるのにかなりの苦労があったそうです。

まず、こんなに大きな岩はそうそう転がっていない。あちこち探し求めて、中国・四川の揚子江を2000キロ遡った秘境でようやく見つけたそうです。見つけても、運び出すのが大変・・・。人力で引っ張ったり、いかだで川を下らせたりしたそうです。岩がやって来ても、くり抜くのがまた大変で、何人もの職人が集まって、半年がかりで完成させたそうです。大きさは、3.5m×4.5m、重さ50トン。

岩風呂の横の説明にそう書かれていました。そんな苦労があったと知って岩風呂に浸かると、ありがたやーという感じです。

ぼくは入りませんでしたが、電気風呂や塩サウナもあります。

待合所はこんな様子。


奥に食堂があります。メニューは、刺身膳、天ぷら膳、カレーに海鮮丼にいろいろ。

売店では、お菓子や加工食品、石鹸やシャンプーのほか、藍染めの暖簾や木のツボ押しなども販売されていました。

訪れたのは平日の夜。流行っていましたが、洗い場が多く、お風呂もけっこう広々と利用でき、岩風呂に一人でゆっくり浸かれました。ほっこり、すっきり。仏生山駅まで15分ほど散歩して帰りました。


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