「“移住1%戦略”は地方を救えるか」という特集がクローズアップ現代であったらしい。テレビでも移住情報が増えてきてるのかな?

NHKのクローズアップ現代でこんな特集があったみたいです(テレビがないので観ていませんが)。

“移住1%戦略”は地方を救えるか - NHK クローズアップ現代




こちらのサイトから、映像と文字起こしした全文が見られます。

移住者の数のデータ、面白かったです。


2009年から14年までの6年間の累計で、移住者数は全国で37,000人。最も移住者が多かったのは鳥取で4,344人。香川への移住者との会話でも、鳥取の智頭町のことはよく話題に上ります(森のようちえん「まるたんぼう」「新田サドベリースクール」のことや、岡山の真庭から智頭町に移転された自家製天然酵母のパン屋「タルマーリー」のことなど)。

2014年度だけを見ると、移住者が一番多いのは岡山(1737人)、次が鳥取(1246人)、そのあとに長野(953人)、島根(873人)、岐阜(782人)がつづきます。

香川はどうかというと、753人で上位にランクインしています。四国の中では香川が最も多く、他県は、多い順に高知(652人)、愛媛(60人)、徳島(56人)となっています。香川がこんなに多いとは意外でした。

さて、映像を見て何か違和感があったのは、移住者を地方を元気にする「コマ」のように描いていること。そして、全体のトーンがやけに暗いこと。

移住したら収入は減ることが多いらしいけれど(ぼくはあまり変わらずです)、生活費があまりかからなかったり、暮らしが豊かになったり、こんないいこともある、と伝えているのに、音楽にしてもナレーターの声にしても、全体のトーンがこんなに暗いのはなぜでしょう。そんな上手いこといくもんかねぇ、と作り手側が思っているところがあるのかもしれません。

その反対に、移住をテーマにした雑誌やウェブサイトでは、移住後の暮らしを明るく美化しすぎているところもあるかもしれません。

対極的で面白いですね。ひとことで「移住」と言っても、人によって、場所によって、仕事によって、目的によって、人それぞれです。メディアの情報も参考になりますが、気になる場所があれば、機会をつくり出して自分で足を運ぶのが一番だと思います。

移住の決め手は「人」だと言っている方が多いそうです。
実は、移住者の方々が異口同音に、「人」だというふうに言うんですね。
この「人」っていう意味は多様です。
例えばお世話をしてくれた地域コーディネーターの方とか、あるいは移住者の先輩だったり、あるいは見守ってくれた集落のご老人だったり、いずれにしても、ああいう人がいるからこの地域に行くんだということで引き寄せられていく、そういうパターンがあるようですね。
ぼくも香川に下見に来てみて、親切な方が多かったり、地元を愛してる方が多く、歓迎してくれているように感じたのも移住の後押しになりました。

田舎では、家も仕事も、人づてや口コミで見つかることが多いです。(移住先として人気でない場所は特に)パソコンで検索しても情報はあまり出て来ないので、迷っている方は、いざ動き出してみるといろいろ見えてくるかもしれません。


【関連記事】


by 硲 允(about me)
twitter (@HazamaMakoto)
instagram(@makoto.hazama