香川のお雑煮は白みそに餡餅! アオサもパラっとふりかけて。


香川の年末のショッピングモールの棚には、こんなのが並んでいます。お雑煮用の金時人参と大根です。大根も輪切りで円くして使えるように、細いものばかり選ばれて金時人参とセットで販売されています。

香川の伝統的なお雑煮は、白みそに餡もちという組み合わせ(!)。香川県外の方にその話をするとたいていびっくりされます。

正月に高松をぶらぶらすると、あちこちで餡もちが売られていました。今も香川の多くの家庭で白味噌あん餅雑煮が食べられているのでしょう。

餡もち雑煮をするのは高松だけだと誰かに聞いたことがありますが、主な伝承地域は、高松、坂出、丸亀を中心とした平野部らしいです

なぜ、香川の人たちが餡もち雑煮を食べるようになったのか・・・こんな話もあります。
ほとんどの庶民が正月に食べていたのは、和三盆の原料糖“白下糖”だったようですが、とはいえ藩に納めるために作っている砂糖を、おおっぴらに食べるわけにもいかない。そこで、あんこにして、雑煮のお餅にくるんで食べた……。これがあん餅雑煮の始まりとも言われています」
はぁ。でも、役人のチェックが入ったりはしなかったんですか?

「ええ。そこで、役人のチェックが入ったとき用に、塩入りのあんこを包んだ“塩あん餅”も作っていたという話もありますね。“塩あん餅”のあん餅雑煮があるのも、このようなことが関係しているのではないかと考えられます」
香川のあん餅雑煮を食ってみた - Excite Bit コネタ(2/3)より

通販にもありました。


商品説明に「ミスマッチな美味しさ」と書かれています…。

善通寺市の一般的なお雑煮は、いりこだしベースの白みそ仕立て。お餅は、甘~いあんこ入りの丸餅で、具材は、「家庭円満に」と、輪切りや丸のまま加え、最後にアオサをパラリとのせるのが特徴です。
なるほど、丸いのは「家庭円満」を願っているんですね。餡餅とアオサの組み合わせもまたすごいですね。


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