民芸の精神を感じる高松の「民芸福田」

東京にいた頃、器が欲しいときは府中の「白土陶舎」に行きました。香川に移住してから、馴染みのお店に行けなくなったことに寂しさを感じていましたが、高松の商店街をぶらぶらしていて、「民芸福田」を見つけてお店に入り、安心しました。


お店に並んでいる陶器、ガラス類、漆器、かごなど、どれもセンスがよく、しかも安いことに驚きました。深みがあって飽きのこない、落ち着いたやさしさのある品が多いように思います。

高松に買い物に行くとしょっちゅう、こちらに立寄ります。


これは最近、友人にプレゼントした鍋敷きで、自分たち用にも同じものを買いました。これを作られた作家さんは、残念ながらもうこの作品をつくるのを終えられるそうです。


夏、床に座って仕事をするときのために買いました。通気性がよくて涼しいです。


友人宅での料理持ち寄り会や、キャンプなどに持って行く割れないカップを探していて出会いました。


味噌を仕込む壷。こういうのを置いているお店はなかなかありません。


部屋を仕切る戸の紙を買って張り替えました。思い切って金色にしました。和紙もいろいろあって、づくりの材料が手に入るのもありがたいです。

民芸福田は、ぼくが生まれるよりも前、昭和40年からあるそうです。

店主のメッセージがすばらしいので、引用させていただきます。

私どもは民芸の理念である「用の美」、「良い仕事」を根底において品選びをしております。 私たちは機械文化の中で多くの恩恵を受けています。 しかし一方その非人間性や画一的な冷たさにはやりきれないものを感じています。 この様な生活を余儀なくされているとき民芸の一個の碗、一枚の皿をお使いになってみて下さい。人間不在の文化の中で久しく失われていたものをとり戻すことが出来ます。 

横浜にも「グラッサ」という姉妹店があるそうです。



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by 硲 允(about me)
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