下水から水素をつくる!? 福岡市の下水処理場のバイオガスが水素に

東京にいた頃は、都内を移動するのに電車があれば不便がなかったのですが、香川に移住してからは、車を持っていないのでどこかへ出掛けるときは友人の車に乗せてもらうことがよくあります。

東京暮らしでは車なんて全く興味がなかったのですが、最近は欲しくなってきて、そのうちに、なるべく空気を汚さない車を手に入れたいと思っています。Keshe(ケシュ)財団がフリーエネルギー装置の販売を開始した、という記事を最近読みました。これからの10年でテクノロジーは大きく進化するだろうという予感がします。10年後、車が一般的に何を動力として走っているか、おそらくぼくには予想もつかないことになっているように思います。

日本でも新しい技術が生まれていて、福岡市が世界で初めて下水のバイオガスから作った水素の供給サービスを始めたそうです。
「下水から作ったCO2フリーの水素、燃料電池車を満タンにして5500円」(ITmedia)

福岡市の中心部にある下水処理場(中部水処理センター)の下水処理で発生するバイオガスから作った水素を、併設した水素ステーションで一般の燃料電池車に提供できるようにしたそうです。

1日あたり約65台分の燃料電池車の燃料を満タンにすることが可能で、空の状態から満タンにした場合のコストは5500円(既設の水素ステーションの販売価格と同程度)。

「膜分離装置」というものを使ってバイオガスからCO2を除去したり、水素の生成に伴って発生するCO2を吸着材で分離したりして、CO2排出量をなるべく減らしているようです。

福岡市内には合計7カ所の下水処理場があり、今後、他の下水処理場から発生するバイオガスも利用して、水素の製造に加えて発電にも利用する計画を進めているとのこと。

「ガスエンジン発電機」というのを2016年4月に運転開始する予定で、年間の発電量は710万kWh(一般家庭の使用量に換算して約2000世帯分)になるそうです。

これから、いろんな発電方法が生まれ、実用化されていくでしょう。いろいろあってややこしいですが、なるべくいいものを使いたいので、関心を向けていきたいと思います。


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by 硲 允(about me)
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