「お肉を食べると元気が出る」は本当?お肉をほぼ食べなくなって3年後の体験談

お肉をほとんど食べなくなってから、3年くらいになります。相方がお肉を食べなくなって、ぼくもそれに付き合っているうちに、あまり食べたくなくなりました。

最初の頃は、食卓にお肉がないともの足りなくて、お肉そっくりの「大豆ミート」を食べていました(昔は全く見たこともなかったのですが、いろんな大豆ミートがあります↓)。





すると、面白いことに、だんだんと本物のお肉よりも大豆ミートのほうが美味しくなってきました。

有機栽培や自然栽培の野菜を食べ始めたのもその頃で、野菜の美味しさもわかってきました。

化学調味料も使わなくなり、舌の正常な感覚が戻ってきたのか、食事を「味わう」ことができるようになってきました。以前は、野菜の味の違いなんてほとんど分からなかったのですが、同じ大根でも、ニンジンでも、それぞれ味が違うのがわかるようになりました。

食事を「味わう」ようになってから、お肉を舌の上でじっくり味わおうとすると動物の姿が浮かんできて、なんだかじっくり味わう気になれず、すぐに飲み込んでしまうことに気づきました。

最近では、鶏肉はときどき外食で食べたくなって食べることがありますが、買ってきて家で食べることはほとんどなくなりました。先日、自然派コープから鹿肉を送ってもらいましたが、それ以外、ここ3年くらいでは思い当たりません。牛肉や豚肉を食べたくなることはほとんどなく、外食で知らずに料理に入ってきて少し食べる程度です。

お肉を食べると元気が出るとか、その反対に、お肉を食べないと元気がでない、と言われることがありますが、ぼくの経験ではそうでもなさそうです。ぼくの場合、お肉を毎食のように食べていた頃のほうが、しょっちゅう変な病気にかかり、風邪もよくひいていました。ちょっと疲れると、扁桃腺を腫らして熱を出していました。それが今では、めったに風邪をひかなくなり、病気もせず、扁桃腺が腫れることもなくなりました(お肉だけでなく、食事全体を変えたので、そのなかでお肉の有無がどれくらい影響しているかは定かではありませんが、お肉を日常的に食べないでいると、時々食べるとお腹に負担がかかったり身体が重たくくなるのを感じるようになりました)。

ベジタリアンになった結果、栄養不足で痩せ細って弱ってしまったという話を聞いたこともありますが、単にお肉をやめて、他は前までと変わらない栄養の足らない食事をしているとそうなる危険性もあると思います。ぼくはお肉をほとんど食べなくなるのと同じ時期に、自然栽培や有機栽培の玄米や野菜、豆類などを食べるようになったので、栄養が不足するということはなかったのだと思います。

自然に育った食べものを食べていると、舌や身体全体の感覚が研ぎすまされてきて、自分の身体が今どういう食べものを欲しているのかがわかるようになってきます。普段、基本的には玄米を食べていますが、ときどき白米が続くと、普段よりもたくさんの種類のおかずが食べたくなります。玄米に比べると白米のほうが栄養素が少なく、その分、おかずから摂取する必要があるようです。

ちなみに、一時期は魚や卵もほとんど食べなかったのですが、最近はよく食べます。ぼくの場合は、魚や卵を食べているほうが、田畑仕事をしていて疲れづらいような気がしています。人にもよるようで、相方は玄米と野菜だけで大丈夫なようです。一時は牛乳をよく飲んでいたのですが、その後、豆乳に切り替え、豆乳も飲み過ぎると身体を冷やしたりあせもがひどくなったりしたので、この頃はどちらもあまり飲まなくなりました。

先日、一流のプロのアスリートでもベジタリアンの人がいるという記事を読んで、「お肉を食べないと元気が出ない」わけではないのだと安心しました。この記事にはアスリートたちの写真も載っていて、お肉を食べなくてもこんな体型になるとは、ちょっとびっくりです。お肉を食べないと筋肉が付かないわけではなく、筋肉を付けるのに必要なのはタンパク質を構成するアミノ酸で、アミノ酸は穀物、豆、ナッツ、野菜などからも摂取できるとのことです。

「お肉を食べないと元気が出ない」と思っていると、ほんとにそうなりそうですが、お肉を食べたくない人は、「お肉を食べなくてもこんなにすごいアスリートがいる」と思っていれば、食べなくても元気が出そうです。

他の人のことは参考にはしつつ、自分の身体にききならがいろいろ試してみるのが大事かと思います。


【関連記事】

by 硲 允(about me)