2017/10/21

「家庭教育支援法案」に反対。家庭教育にまで国家が介入しようとしている



「家庭教育支援法案」というものを自民党が国会に提出しようとしているらしい。

2016年10月の段階における素案の全文が以下のサイトに掲載されている(その後、一部の文言が削除されたり変更が加えられているようだが、本来の狙いは最初の段階の素案に表れやすい)。

家庭教育支援法案(仮称)」未定稿(2016年10月20日) – 24条変えさせないキャンペーン

この法案の内容について、現代ビジネスの記事がこうまとめている。

*家庭教育支援法案―― 上意下達の体制
・家庭教育支援の基本方向と具体的内容は文部科学大臣が定める(第9条)。
・学校および住民は、国に協力すること(第5・6条)。
・国は、保護者に学習の機会を与え(第11条)、広報・啓発活動を行う(第14条)。
・家庭教育は、保護者の第一義的責任において行う(第2条)。

国家が家族に介入って…「家庭教育支援法案」が描く恐怖の未来図(大前 治) | 現代ビジネス | 講談社(2/4)より
自民党の憲法改正草案を想起させる内容だ。家庭でどんな教育を行うかを政府が決め、保護者はそれに従う責任がある、としている。国家が決めた家庭での教育方針を、学校・住民・保護者に有無を言わさず押し付けることのできる内容となっている。

素案の第2条にはこう書かれている。

2 家庭教育支援は、家庭教育の自主性を尊重しつつ、社会の基礎的な集団である家族が共同生活を営む場である家庭において、父母その他の保護者が子に社会との関わりを自覚させ、子の人格形成の基礎を培い、子に国家及び社会の形成者として必要な資質が備わるようにすることができるよう環境の整備を図ることを旨として行われなければならない。
「子に国家及び社会の形成者として必要な資質が備わるように」とのことだが、つまり、国家に都合のいい人間をつくることに利用できる法案となっている。

さらにこう続く。

3 家庭教育支援は、家庭教育を通じて、父母その他の保護者が子育ての意義についての理解を深め、かつ、子育てに伴う喜びを実感できるように配慮して行われなければならない。
「子育てに伴う喜びを実感できるように」とあるが、余計なお世話だ。どういう子育てをすれば喜びを実感できるかは、人それぞれであり、家庭内でどういう子育てをするかはそれぞれの個人に任せるべきである。「家庭内でこういう教育をしろ」「喜びを実感できるようにしてやるから」というのは、国家による個人への価値観の押し付けが甚だしい。

この法案の目的として、「同一の世帯に属する家族の構成員の数が減少したこと、家族が共に過ごす時間が短くなったこと、家庭と地域社会との関係が希薄になったこと等の家庭をめぐる環境の変化に伴い、家庭教育を支援することが緊要な課題となっていることに鑑み・・・」と書かれているが、日本教育学会会長で日大教授の広田照幸さんは、「そもそも『日本の家庭は伝統的に子供への教育がしっかりしていた』という言説自体がうそです。昔の日本の子育ては『放任』が一般的でした」と指摘している。

特集ワイド:「家庭教育支援法」成立目指す自民 「伝統的家族」なる幻想 家族の絆弱まり、家庭の教育力低下--!? - 毎日新聞

自由法曹団は、以下のように指摘している。

教育の支援が緊要な課題である根拠としてあげるのは「家族の構成員の数が減少」「家族が共に過ごす時間が短くなった」「家庭と地域社会との関係が希薄になった」という抽象的なことばかりであり、なぜ児童手当や給付型奨学金の充実等子どもが育ちやすい環境の整備ではなく「家庭教育」の支援が必要であるのか具体的には何ら述べられていない。
それにもかかわらず本法案は、基本理念で、「家庭教育」の位置づけとして、「父母その他の保護者の第一義的責任において、父母その他の保護者が子に生活のために必要な習慣を身に付けさせるとともに、自立心を育成し、心身の調和のとれた発達を図るよう努めることにより行われるものである」と規定し、あるべき「家庭教育」に踏み込んでいる。
このような本法案の構成からは、「家庭教育」の名の下に、国が家庭に介入する仕組みをつくるという結論ありきの法案、と言わざるを得ない。
「家庭教育支援法案の提出に反対する」より
すっきりとした説明である。法律の構成から、その裏の真意を読み取ることができるのは、さすが法曹団という感じがする。

自由法曹団はこうも指摘している。
法案が示すあるべき「家庭教育」や「標準的」な家族像は、性別による役割や家族の役割を固定化し、結婚しない生き方、子どもを産まない生き方、同性パートナーと歩む生き方など多様な生き方を否定するのであり、また、国民を戦争に総動員し戦時体制を支える役割を担った戦前の家庭教育に通じるものであることから、到底許されるものではない。
ぼくの生き方は確実に否定されるものだろう。個人の多様な生き方に口出しするような法律をつくらせるわけにはいかない。

そもそも、このような法律は憲法違反だと、自由法曹団は指摘している。

国が求める『家族』が個人よりも優先される思想に基づくもので、家庭のなかでの男女平等や個人の尊厳を謳っている憲法第24条に反する考え方であり、到底容認することはできない。

自民党に加えて、小池百合子氏も推進派だとされている。この法案については最近はあまり報じられていないようだが、看過できない内容であり、家庭内にまで土足で踏み込もうとするような国家権力の暴走を止めなければならない。


【関連記事】

by 硲 允(about me)
twitter (@HazamaMakoto


2017/10/20

期日前投票へ。責任逃れ解散と、民進党解党の裏側



先日、第48回衆議院選挙の期日前投票に行ってきた。

街を歩いていると、選挙ポスターがあちこちに張り出されているものの、選挙カーと出会うことも演説の声が聞こえてくることも少なく、前回の参議院選挙のときに比べて、選挙期間中の熱気が感じられない。街に出た人たちの会話からも選挙の話題は聞こえてこない。選挙の結果は、自分たちの未来の暮らしや人生を左右するが、大半の国民はそのシステムの外に取り残されてしまっている(情報に対して受け身でいると取り残されるように仕組まれている、ともいえる)。


2017/10/19

「好きなことカフェ」@大福院(高松市)のお知らせ。「好きなこと」をカタチにしていくために


 子どもの頃は誰でも「好きなこと」や「好きなもの」があると思いますが、大人になって日々の雑務に終われ、目の前の責任を果たすので精一杯の毎日を過ごしていると、自分が本当に「好きなこと」は後回しにしてしまいがちです

時には世間の喧騒から逃れ、自分が本当にやりたいことを見つめ直し、それを少しずつでもカタチにしていくための準備となるような時間をつくりたいと思い、今回、塩江(高松市)の山にあるお寺「寶貴山 大福院」で「好きなことカフェ」を開催することになりました。

最初に、絵をかいたり、架空の人物が「好きなこと」を仕事にしていく道筋を考えるロールプレイングをしたり、頭と心の準備運動となるようなグループワークをした後、自分の「好きなこと」を見つめるワークシートに各自で取り組みます。

一つ目のワークシートは、「カタチにしたい好きなことに気づく木」。「会ってみたい人は?」「無人島に持っていきたいものは?」といった質問への答えを直感的に書いていき、最終的に「カタチにしたい好きなコト」を書き出します。
次に、それを実際にカタチにしていきやすくするために、「好きなことをカタチにするシート」に取り組んでさらに具体的にしていきます。

自分の「好きなこと」を改めて見つめ、それを実際にカタチにしていくきっかけとなるような時間にできればと思っています。


【こんな方におすすめ】
・「好きなこと」を見つけたいけど、なかなか見つからな
・「好きなこと」がありすぎて、どうすればいいかわからない
・「好きなこと」があってすでに取り組んでいるけれど、
 これからそれを仕事にしていきたい
・「好きなこと」を仕事にするつもりはないけれど、
 もっと真剣に取り組んでいきたい
・「好きなこと」というテーマに何となく興味がある
など。

[日時] 2017年11月23日(木)勤労感謝の日 13:00~15:00

[参加費] 1,500円 (お茶付き)
      
[定員] 15名

[場所]
寶貴山 大福院
香川県高松市塩江町安原下第一号1169

https://daifukuin.wordpress.com/

高松市街から、国道193号線を塩江道の駅(徳島方面)に向かって進みます。鮎滝橋の交差点を過ぎ、さらに10分ほど進み、高松市役所塩江支所を過ぎて約2km進むと、右側に「朝日リース」の黄色い看板が見えます。「朝日リース」の信号を、右に曲がると参道に入り、各所に設置された「大福院」の看板を頼りに山道を車で7分ほど走ると、頂上に大福院があります。

[問い合わせ・申し込み]
こちらのフォームからお願いいたします

主催者プロフィール:
硲 允(はざま まこと)
自然農、森づくり、随筆や小説の執筆・製本、翻訳などをしながら、「好きなこと」を仕事にして暮らしていく方法を研究中。
誰もが「好きなこと」をして暮らしていけたら、もっと楽しく、平和でやさしい世の中になるのではないか、という思いから「好きなこと」をテーマにした本『好きなことを仕事にする』をつくり、2016年からワークショップ「好きなことカフェ」シリーズを開始。


2017/10/17

「自分の思想に忠実に生きる」ことについて。

『ホセ・ムヒカと過ごした8日間―世界でいちばん貧しい大統領が見た日本』(くさば よしみ 著)という本によると、ウルグアイのホセ・ムヒカ大統領は、人間は自分の思想に忠実に生きないといけないという話をよくされるとのこと。



そうしなければ、本来は自分の考えや信念に基づいて生きるべきなのに、「生き方が自分の思想を左右してしまう」と、ムヒカ大統領をずっと取材してきたジャーナリストのダンサ氏は説明している。

これと同じようなことを読んだり聞いたりしたことがあるかもしれないけれど、何年も獄中で思索していたムヒカ大統領が語ると重みが違う。思わず付箋を貼った。

2017/10/16

竹細工教室で「竹ぼうき」をつくる。詳しい作り方も


自転車で30分ほどの場所にある、町内の公民館で開催されている竹細工教室に通っている。今回は、竹ぼうきをつくった。

2017/10/13

森で植菌した育てたシイタケを塩漬けに。


森の恵み。森林活動を一緒に行なっている仲間が、自宅で育てているシイタケが生えてきたのを見て、森で植菌したシイタケも出ているかもしれないと見に行き、採ってきてくれたのをいただいた。

2017/10/12

酒粕を楽しむ。酒粕甘酒、酒粕乗せパンに、酒粕ティラミス


高松の「丸まるマルシェ」で相方が見つけてきてくれた、有機純米酒AKIRA(金沢大地)の酒粕。金沢の有機栽培のお米を原料に使用したお酒のレアな酒粕、いろんな方法でいただいた。

2017/10/11

革製品の修理店「SPHERES GATE(スフィアーズ・ゲート)」(高松市福岡町)へ。大事なものと永く付き合うのを助けてくれるお店


靴をはじめとする革製品を修理してくれるお店が高松にあります。ことでん片原町駅でレンタサイクルを借りて走ること約10分。「SPHERES GATE(スフィアーズ・ゲート)」の看板が見えてきました。