パスタのこんな食べ方をもっと早く知りたかった。素材重視で節約にもなる「ずぼらパスタ」

夕飯の玄米を炊く時間がなかったので、パスタにした。いつもの「ずぼらパスタ」。最近は「ずぼら度」がさらにアップして、土鍋で茹でたパスタに自家製バジルソルトとオリーブオイルをかけるだけ。

自家製バジルソルト

土鍋に浮かぶパスタをお椀に箸で移して食べるので、「湯だめうどん」ならぬ「湯だめパスタ」。


バジルソルトの代わりにザータルをかけても美味しい。ザータルとオリーブオイルの組み合わせは絶妙で、一時期、よくパンにつけて食べていた。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]
パレスチナオリーブ ザータル(ハーブミックス)
価格:648円(税込、送料別) (2017/3/19時点)



有機緑茶のでがらしを塩と醤油で炒めたものをパスタにからめて塩をかけるだけでも美味しい。「でがらしパスタ」なんて、みじめに思われるかもしれないけれど、満足感は高い。

こんな食べ方をもっと早く知ってたらなぁ、と相方が言った。

学生の頃、パスタといったら、レトルトのソースを使うことがよくあった。原材料をよく見ていなかったけれど、添加物だらけのものも多いだろう。食べたあと、ミートソースのパッケージを洗うベタベタとした感触を思い出す。粉のタイプでパスタに絡めるのもあった(タラコ味とか)。おいしくはあったけれど、不自然な味がした。

こういうできあいのソースや粉(?)を買うとお金もけっこうかかる。それなのに、ものによっては健康を害する可能性がある。一時の舌先の満足のためにお金を使っていたのはもったいなかったと思うけれど、当時はそれを疑問にも思わなかった。不自然なものを食べ続けて、体が何を求めているかも感じられなくなっていた。

当時は当たり前のように電子レンジを使っていて、パスタも電子レンジで茹でていた。パスタ用の大きな長いタッパーのようなものに水とパスタを入れて、決まった時間、レンジでチンして茹で上がる(茹で上がり加減の微妙な調整が難しいので、茹ですぎてぼそぼそになることがよくあった)。

土鍋で茹でると、なぜかもっちりと茹で上がる。7分とか8分とか、パスタのパッケージに書かれた茹であがり時間が近くなると何度もかたさを確認し、「湯だめ」なので火を止めてからもだんだん柔らかくなるのでかために仕上げる。

シンプルな味付けの場合は特に、パスタ自体の味の違いがはっきりする。小麦の農薬が気になるので、オーガニックのパスタを選んでいる。最近はイオンブランドでも販売されていて、近所のイオンで手軽に買える。




「La Terra e Il Cielo(ラ・テラ・エ・イル・チェロ)」のパスタも一時よく食べていた。


La Terra e Il Cielo オーガニック 全粒粉スパゲッティー 500g ×3セット


「Alcenero(アルチェネロ)」の全粒粉スパゲッティは、お蕎麦のような感触で、醤油をからめるとよく合う。


Alcenero(アルチェネロ) 有機全粒粉スパゲッティ 500g



レトルトのパスタソースにお金をかけるより、こだわりの麺にお金をかけたほうが健康にもいいし満足感も高まる。

自然な素材を求めず、「料理」の固定観念にとらわれすぎていた頃は、不自然で不健康で舌先でごまかされたおいしさにずいぶんお金をかけてしまったけれど、その代わりに今のようなシンプルな「ずぼら料理」をしていれば、だいぶ節約になっていただろうと思う。

オーガニックのパスタなど、素材にこだわるとたしかに少し値段が高めになるけれど、素材自体の味を楽しめるので味付けに必要なものが減るし、素材自体の栄養が豊富なためか、いろいろ合わせなくても満足でき、結局、お金も節約になることが多い。昔は、ソースにケチャップにマヨネーズ、お鍋のもと・・・いろんな調味料や特定の料理のためにパッケージ化された商品を買いそろえていたかれど、最近は調味料といえば基本的に塩と醤油と味噌で、ずいぶんシンプルになった(時々、クミンシードやカレーパウダーなどの香辛料も使う)。塩だけのことも多い。

昔は外食だらけでお肉を中心にいろんなものを食べていたけれど、常に病気がちだった。元気をつけようと「焼き肉弁当」を食べても、内蔵は悲鳴を上げていた。それなのに、体調がよくないのは食べ物が原因だとは思いもしなかった。昔の自分にアドバイスできるなら、一週間、玄米と野菜だけの食事をしてみるようにと言いたい。ぼくは実際は少しずつ食事を変えてきたけれど、お肉と甘いもの漬けの食生活から玄米菜食へと一気に切り替えたらどうなるのか、興味がある。


【関連記事】

by 硲 允(about me)
twitter (@HazamaMakoto