お肉を食べなくなり、卵と牛乳と納豆もやめた。体の声を聞きながら自分に合った食事を・・・



普段、家でお肉を食べなくなって7年くらいになる。「動物性食品」といえば、去年の秋頃まで卵は食べていたけれど、最近は卵と牛乳もやめた。

畑仕事など体をよく動かす日は卵が食べたくなるような気がしていたけれど、いざやめてみると、卵のことを思い出しもしなくなった。去年の冬はしょっちゅうミルクココアを飲んでいて、ココア無しの冬は寂しいような気もしていたけれど、今年の冬は飲んだ記憶がない。

ぼくは胃腸が強くないほうで、動物性の食べものはお腹に負担がかかるように感じる。いっそ動物性のものは全部やめてみようと思って卵も牛乳もやめてみたところ、元気が出なくなるようなことはなく、体調のいい日が続いている。風邪をひいたのも記憶に遠く、夜更かしとストレスにさえ気をつければ、常に調子がいい。

お肉を食べないと言うと、たんぱく質はどうしているのかと心配してくれる人が多い。玄米に小豆を入れて炊いていて、スープにもひよこ豆やレンズ豆を入れることが多く、豆をたくさん食べている。

ちなみに、お肉を食べたらそれがそのまま筋肉になるわけではなく、筋肉を付けるのに必要なのはタンパク質を構成するアミノ酸で、アミノ酸は穀物や野菜、豆、ナッツなどからも摂取できるらしい。

ちなみに、ちょっと前までコープ自然派から毎週納豆を届けてもらっていたけれど、納豆もやめた。納豆菌がどうやって培養されているかわからず、人工的に培養されたよくわからない菌を毎日体に取り入れるのはどうかと思ったので。うちのお米の藁についた菌で納豆をつくってみたいと思いつつ、まだ実行できていない。

納豆をやめてみたところ、普段、納豆のことは完全に忘れている。どうやらこれも自分の体にとって必需品ではなかったらしい。

食べものをシンプルにしてから、体が欲しているものが前よりも感じられるようになってきた。普段、基本的に玄米を食べているけれど、白米の日は、玄米のときよりもいろんな種類のおかずをたくさん食べたくなる。玄米を精米するといろんな栄養素が削がれてしまうので、その分、おかずが欲しくなるらしい。

知識も役に立つけれど、自分の体の声を聞くのが一番大事だと思う。たとえば何かの本を読んで、朝食を抜いてみたり、炭水化物を減らしてみたり、GI値の少ない食事をしてみたりしたけどどうも体調がよくならないしもの足りない感じがする、というなら、もしかすると体に余計な負担をかけているだけかもしれない。食べ過ぎのときに朝食を抜いたり、食事にお菓子に炭水化物ばかりとっている人が炭水化物を減らしたりするのはいいかもしれないけれど、誰にでもいつでもどんな場合でもぴったりの食事法というのは存在しないのではないか。

何かで読んだり誰かから聞いたりしてぴんときたことをちょっと試して自分の体と相談しながら、「今の自分」に合った食事を見つけていくのはけっこう楽しいことだと思う。楽しまないことには続かないし、おかしな方向に行きがち。

10年前の自分には今のような食事をしているとは思いもしなかった。今から10年後には毎日何を食べているだろう・・・。


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by 硲 允(profile)
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