先祖のことをネットで知る時代に? 何を書き残し、どう伝えるか



祖父母のことは知っていても、曾祖父母、そのまたさらに先の先祖のこととなると、ほとんど知らない。

インターネットができて、ブログやSNSの登場で、これからは、先祖のことをネットで知る時代になるかもしれない、と時々思う。

子孫の代まで、先祖が使ったブログサービスやSNSが残っているかどうかはわからないけれど、もし残っていれば、子孫としては何が書かれているか気になるところだと思う。

SNSというのは、登録者数が増えれば増えるほど、他人の目が気になり、どんどん「社交の場」と化していき、真面目なことは書きづらくなる傾向があるように思うけれど、そういう雰囲気に迎合した投稿ばかりだと、子孫はがっかりするかもしれない。

そういえば、ぼくは学生の頃に書いたブログを今になって読むと恥ずかしいので削除したことがある。当時は、自分の日記やメモ代わりに書いていて、読んでくれる人のことをあまり想定していなかった。そんなものをどうして誰でも読める場所に書くんだ、とつっこみたくなるところだが、本を読んだりインプットばかりしてアウトプットが足りていなかったので、ブログを書くのは楽しかった。しかし、どうせならもっと本気で、後々まで残しておきたいようなものを書けばよかったと思う。

後から見て、内容が稚拙で恥ずかしいものでも、そのときに全力で心を込めて書いたものは、自分では大事に思える。そういうものを書いておきたいと思う。

先祖のことを知りたい子孫に対して、子孫に向けたメッセージを手紙や本で書き残しておくのもいいかもしれない。子孫としても、ブログやSNSで「誰か」に向けられて書かれたものよりも、「自分」に対して書かれたものを読むほうがうれしいはず。ブログやSNSに書いたことや、誰かから聞かされる話だけでは、自分が子孫に伝えたいことを伝えきれないだろう。

まずは、子孫に伝えたいことがあるような生き方ができるかどうか、というのが先だけど、どう伝えていくか、というのも大事だと思う。


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