朝一番に本を読まない理由。自分の思考を働かせるには



朝一番に何をするかで、一日の調子が違ってくる。

「朝一で本を読まないほうがいい」と相方によく言われる。ぼくは読んだ本の著者に染まりやすいらしい。本を読んだ後の顔つきを見ただけで、「~の本、読んでたでしょ!」と相方に当てられることもよくある。

本も読み方によるけれど、気を付けないと、書き手の思考をなぞるだけの読み方になりやすい。そのほうがラクなので、頭が怠けようとする。

朝一で思考を受け身にするのはよくないと思い、最近、朝に本を読みたいときは、その前にブログを書くようにしている。

見聞きしてきたことを伝える記事ではあまり頭を使わなくても書けるけれど、コラム的な記事は自分で考えないと書けないので、コラム的な記事を書いて頭のエンジンをかける。脳も身体も疲れた夜には、ブログを書こうと思っても頭が働かないときがあるけれど、朝一は寝不足でない限り調子がいい。一本書き終わった頃には眠気もすっかりさめている。

朝一で「自分で考えるモード」になれば、本を読んでも思考が受け身になりにくくなるので、そのあとの読書も実のあるものになりやすい。読書も結局、書き手の思考をなぞるだけでなく、自分の思考を働かせたほうが内容がよく頭に入るし、得た情報を活用していきやすくなる。

読書は文字を目で追ってちょっとは考えないと内容が頭に入ってこないけれど、もっと思考を受け身にしがちなのは、テレビやSNS。朝一で何となくFacebookを開けたりしたら、確実に調子が狂ってしまう。

自分の頭を働かせて思考を能動的にするには、別にブログでなくてもいい。ノートを開いてその日にしたいこと、すべきことを書き出すのもいい(他人の都合によるスケジュールでいっぱいの場合、手帳を開くのは後からにしほうがいいかもしれない)。

予定や情報に追い回されがちな現代社会だけど、自分が望む人生を生きるには、自分の思考を誰かに預けたり渡したりしてしまわず、しっかりと守り、怠けさせずに程よく負荷をかけて働かせて鍛えていくことが大事だと思う。


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by 硲 允(about me)
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