好きなこと・やりたいことが見つからないなら、やりたくないことを減らそう

「好きなことを仕事にする」という本をつくっているけれど、「好きなこと」や「やりたいこと」なんて特にないという人もいると思う。

もしぼくがそうだったら、ひとまず「やりたくないこと」を減らしまくる方針でいくだろうと思った。

「やりたいことリスト」は数多く思いつかなくても、「やりたくないことリスト」をつくってみると、もしかすると簡単にたくさん思い浮かぶかもしれない(日々経験していることなので・・・)。

ところが、難しいのは、「やりたくなくてもしないと暮らしていけない」ことがたくさんあること。だから、「やりたくない」なんて言っていられない、ということになる。やりたくないけど仕方がない。気が進まないけれど、いろんなことの「バランス」や現状を考えると、やらないよりやったほうがいいこと、になるかもしれない。「やりたくないなぁ」と思いながらやっているとますます気持ちがまいってくるので、自分の気持ちをなるべく前向きにしたり、「やりたくないことだけどやるべきこと」だという理屈をつくったりするものだ。

でも、そういうことは抜きにして、「状況が許せば本当はやりたくないこと」を書き出してみるのがいいと思う。「本当はやりたくないけれど仕方なくやっていることリスト」でもいいかもしれない。

「やりたくないこと」を減らすには、それをやらなくても暮らしていける仕組みや変化をつくっていく必要がある。だから、「やりたくないこと」を減らすということは、「引き算」だけではなく「足し算」「かけ算」の変化でもある。

人間は新しい何かを生み出してこそ深い喜びが感じられるもの。「引き」ながら「足して」「掛けて」いるうちに、「やりたいこと」や「好きなこと」も見つかりやすくなるのではないかと思う。


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