パートナーと二人とも家でフリーランスの暮らしとは?


相方と二人とも家でフリーランスとして仕事をする暮らしが5年以上続いている。フリーランスで家で仕事をしている人は少数派で、二人ともフリーランスとなるとさらに珍しいらしく、どんな感じなのかときどききかれる。

東京にいた頃も香川に移住してからも、仕事部屋と居間と食卓は同じ部屋で、「仕事とプライベートの切り替え」のようなものは特にない。二人とも、そういう区分けが好きではないので、「お金を得る仕事」とそれ以外の営みは、時間も空間も重なり合っている。

少し離れたところに机を2つ置き、横並びでデスクワークをしている。一人が机に向かい、もう一人が別のことをしていることもある。相手が集中を必要とする仕事をしてそうなときは、大きな音を立てたり話しかけたりしないように気をつけている。特にぼくは一度に一つのことしかできないほうで、音も気になるので、バックミュージックですら嫌がる。

二人とも家で仕事をしていると、食事をどっちがつくるか、ということが問題になるという話を聞いたことがある。うちの場合、時間に余裕のあるほうがつくったり、一緒につくったり、その時々によるけれど、どっちがつくるかでケンカになった記憶はない。ぼくはデスクワークよりも料理のほうが好きなので、パソコン仕事に疲れたら料理がしたくなる。東京にいた頃は運動不足で、料理がちょっとした運動と息抜きになっていた。最近は、天気のいい日は一日に一度、庭で竹を燃料にして3食分の玄米とスープを二人で料理している。

仕事のスケジュールもある程度、お互いに知らせるようにしている。毎週いつ締め切りがあるか、今どんな仕事をしているか、いつ頃いそがしくなりそうか、今日中に終わらせないといけない仕事があるか・・・そういうことを常々話し合って、相手の状況に応じてその日の自分の動き方を考える。家にいると、いろんなものが目に入っていろいろ気になるので、二人ともデスクワークに集中したいときは、カフェなどに出かけることもある。

同じプロジェクトを分担したり協力したりすることもあり、困ったときはすぐに相談できるのも助かる。フリーランスで家で仕事をしていると、仕事の連絡はメールか電話が多くなるが、やっぱり直接顔を見て話すほうが、微妙なニュアンスまで伝えやすい。パソコンが急に壊れたり、自分のパソコンに対応していないソフトがあったりしたときに、相方のパソコンを借りて切り抜けた、ということもある。

暮らしと仕事が一体化しているので、お互いに生活のリズムが違うといろいろ難しいこともでてきそうだけど、5年もこういう暮らしを続けていると、いつの間にかお互いに心地よく暮らせる方向へシフトしていく。ぼくは前は夜更かしの朝寝坊だったが、早寝早起きになって仕事がはかどるようになった。


【関連記事】