過去のノートを読み返して思ったことを徒然と。



本棚を整理していると、数年前から日記や日々の雑感を書いたノートが並んでいたので、ちょっと読み返してみました。昔書いたノートを見ると、過去の自分がよみがえってきます。

志賀直哉の作品を読みふけっていた頃に書いたものは、文体が乗り移っていました。同じ作家のものばかり読むと書くものが似てくるからいろんな作者のものを読むほうがいい、というようなことを志賀直哉が書いていましたが、そのアドバイスを守らず、その通りになっていました。日記でも「志賀直哉風」になっていて、今読むと恥ずかしくなりますが、当時は真剣に書いていたので捨てる気にはなれず、ノートがたまっています。

日々の雑感なようなものに、近々何をしたいかをリストにして書いていることがよくありますが、草木染めなど、実行したい気はあってもなかなかできず、何回も書いてばっかりでなかなか前に進んでいないことも、ノートを見返すとよくわかります。

実際にできていなくても、その時々に自分の気持ちを整理して意欲を新たにするだけでも意味があるとは思いますが、同じことを何度も書いておきながら前に進んでいないことがたくさんあって、もっと計画的に実行に移していかないとなぁと、ノートに教えられました。

つい2年ほど前にノートに自分で書いたはずなのに、完全に忘れていたような内容もあります。一時期は誰かとの会話をそのまま書き残していたようなときもあり、そういうのを読むと懐かしくなります。それが何かに役立つわけでもありませんが、写真のアルバムのように、過去のアルバムをめくる感じです。
自分の変化を知る道具にもなります。1~2年前のノートを見て、ずいぶん悶々と内向的に考えていたなぁ、という感じがしました。最近はあまり「ねちねち」と考えなくなりました。ブログを始めたのも大きいかもしれません。

誰にも見せない前提のノートに文章を書くと内向的になりがちですが、ブログに書く場合、読んでくれる人をある程度想定して書くので、ノートよりも「外向き」の書き方になります。どっちがいいというわけではありませんが、最近は外に向かっていきたい気分になっているので、毎日ブログばかり書いています。

ブログの場合、一つの記事を書くときにある程度まとまった情報が必要なので、書くときに改めてインターネットでいろいろ調べることが多く、その点、情報として自分でも後から活用しやすいものになります。ただ、誰でも見ることのできる場所に書くので、そういう配慮をしたものしか書けないという制限はありますが。

ブログの場合は、ノートのように同じことを何度も書きたくないので、毎日書くことを日課にしていると、新しいことをし続けたり、考えを更新しつづけたり、というモチベーションにもなります。ブログが「主」で自分の行動が「従」とならないようには心がけていますが、油断すると怠けがちなので、自分をしゃっきりさせておくのにブログが結構役立っています。



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