紙でできた香川の「さぬき盆灯篭」。白、銀、金に、切子もいろいろ。


お盆が近づいてくると、あちこちのお店で吊り下がって販売されているこちら。真っ白な紙で出来ています。

香川に移住して最初の年に見たときは、何に使うのかすらわからなかったのですが、その後、お墓に吊り下げられているのを見てようやくわかりました。

「さぬき盆灯篭」という名前が付いていて、香川では昔から、お盆になるとこれをお墓や仏壇に飾るそうです。

切子の種類がいろいろあって、複雑で凝ったものは値段も高価になります。

いのうえ灯篭店ウェブサイト より

全体が真っ白なものもあれば、銀や金の飾りがついている灯篭もあります。亡くなった方の初盆には白色、2年目は銀色、3年目は金色の灯篭を仏壇に飾るしきたりがあるそうです。

いのうえ盆灯篭ウェブサイト より

お墓に吊るす盆灯篭にも金や銀のものが販売されていますが、基本的には何色でもいいようで、これまで見かけたところでは、真っ白な灯篭がほとんどでした。

お盆が過ぎた盆灯篭はどうするのでしょうか? 紙でできているし、焚き上げをするのかもしれませんが、その光景はまだ見たことがありません。


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by 硲 允(about me)
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