梅雨に乾物を食べると、太陽の力を借りて新陳代謝が高まるらしい。

今年から使っている「和暦日々是好日」という旧暦手帳には、週間ページの下に、そのシーズンに関するイラストや小さなコラムが載っていて、勉強になるしちょっとした暇に読むのも楽しいです。

LUNAWORKS 和暦日々是好日 2016年2月始まり 旧暦手帳 B6 (カバーなし)



6月の2週目のページには「乾物」について書かれていて、「なるほどー!」と思ったのでご紹介します。

これによると、昔から梅雨どきには、高野豆腐、切り干し大根、干し椎茸、海草類などの乾物を食べる習慣があったそうです。

太陽の力を借りて作られる乾物類は、日照不足で低下しがちな新陳代謝を高める効果がある。乾物類は夏を迎えると劣化して味が落ちるため、梅雨の間に食べ切り、入れ替えるとよい。


梅雨の6月頃は、露地で育っている夏野菜はまだ実らず、野菜が不足しがちです。

ハウスで育った野菜はいろんな種類が出回っていますが、今ほどハウス栽培が盛んでなかった昔は、この時期には乾物を食べざるを得なかったのでしょう。

やむを得ずの乾物かと思いきや、ちょうどこの時期に食べると、太陽の力を取り入れて元気になれるとは、うまくできているなぁと、うれしくなりました。

今年は苗の温度管理ができずに、夏野菜を早めに育てることに失敗し、「年中食べようと思ったら、やっぱり苗をがんばらななぁ」と思っていましたが、乾物で食いつなぐのもありですね。「あり」どころか、それが健康にも役立つというのは、意外な情報でした。年中野菜を販売して生計を立てようと思えば、ハウスは必須かもしれませんが(定期的な野菜の宅配サービスで、梅雨の時期に乾物ばかり送ったらさすがに苦情がきそう!)、自給用だと、乾物で生きていけます。

ちなみに、この手帳には、「地球の庭師」と呼ばれる矢野智徳さんの「大地の再生講座」で教わってきた「風の草刈り」まで載っていてびっくりしました!


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