梅肉エキスを作りました。消化器の妙薬であり、その他にも効能いろいろ

先日は青梅で梅酒を仕込んだのに続き、再びコープ自然派から青梅が届き、今回は梅肉エキスをつくりました。

前回と同じ熊本の梅を頼んだのですが、今回は出荷が難しかったらしく、代わりにぼくの故郷の和歌山の「竹内農園」さんから、有機の紀州南高梅が届きました。



「家庭の味 手作り食品」(東城百合子 著)という本によると、梅肉エキスは「消化器一切の妙薬」とのこと。日射病、チフス、コレラ、赤痢、動悸、便秘、肺結核、感冒、熱に効果があるらしい(追記:インフルエンザのときに活躍してくれました!)。



家庭の味手作り食品/東城百合子
価格:1512円(税込、送料別)


きれいに洗ってくれている様子だったので、水で洗わずに、そのままセラミックのおろし器でおろしていきました。

最近はミキサーやミルがあるので、手動のおろし器を使う人は減ってきているようで、イオンにセラミックのおろし器を探しに行った相方は見つけるのに苦労したとのこと。京セラのおろし器が見つかりました。


京セラ 【シャープな切れ味でざくざくおろす】セラミック 大根 おろし器 CD-18

京セラというと、家電製品のイメージがありますが、もともとは「京都セラミツク」という社名だったらしく、もともとはセラミックの会社だったんですね。



すりおろすのは、根気のいる作業です。


相方「大変やったら続き私やるで」

ぼく「いや、これは一人やと大変や」

相方「ミキサー使う人の気持ちもわかるわ」

ぼく「ほんまやね」

相方「おばあちゃんは一人でやってたみたいやけどね」

ぼく「そりゃ強なるわ。庭に落ちた梅拾ってなぁ」

相方「落ちたのはあかんわ。熟してもてるから」

ぼく「そうか、そうか」


気をつけないと、おろし器で自分の指をおろしてしまうので、夢中になって口を尖らせていると、「梅干しばあさんみたいな口になってるで」と相方のつっこみ。

青梅のはずが、黄色く熟してきているところもあったので、それは別にとっておいてジャムにすることにしました。


さらしで漉します。



梅干し1キロで、これくらいの量になりました。



梅の種は、焼酎に漬けておきます。



上の本によると、梅の種の核(仁)には「アミグダリン(青酸配糖体)」という物質がたくさん含まれ、これは、癌(がん)細胞を正常な細胞に変える効能があり、それだけでなく、公害を流し、熱・炎症・痛み・傷など一切の病気に大きな助けをしてくれるらしい。

ちなみに、ネットで出てきた情報によると、青梅を生でそのまま食べると、この「アミグダリン」というのが体内で「シアン化水素」という人体に毒性のある物質に変わり、大量に摂取するとめまいや呼吸困難などを引き起こすこともあるそうですが、青梅を砂糖や塩やアルコールに漬けたり、40度以上で加熱すると毒性が消えるそうです。

絞ったエキスをとろ火でゆっくりと煮詰めます。水分が蒸発し、ねばっとなるまで。けっこう時間がかかります。ガスをたくさん使うので、来年はソーラークッカーでできたらいいなぁと話しました。



煮詰めると、びっくりするほど容積が減ります。



ビンに入れて保存。何年も持つそうです。昨年つくった分を常温で保存していますが、全然わるくなってきません。


横向きにしてもこぼれないくらい、どろっと固まっています。

市販の商品はけっこう値段がします(ビン一杯つくろうと思ったらかなりの梅が必要なので、それもそうでしょう)

ウメケン 有機 梅肉エキス 40g


東城百合子さんは、上の本でこう語っています。

でき上がっている製品もありますが、手作りすると苦労の尊さが身にしみ、大切に使うので尚よく効きます。人間的深みも増します。

「人間的深みも増します」に笑ってしまいました。深みを増したい方はぜひ。



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