スピッツの新曲「みなと」聴きました。中高生時代からスピッツを聴いてきて思うこと。



(スピッツの公式チャンネルによるPV)

スピッツの新曲が知らないうちに出ていたのを、相方が教えてくれました。タイトルは「みなと」。

ぼくはスピッツの「空も飛べるはず」を初めて聞いた頃からのファンで、中学・高校生の頃は、毎日のようにスピッツの曲を聴いていました。

中学生の頃、実家を建て替える間、祖母の家で暮らしていて、2階の狭い部屋で初めて「ロビンソン」をかけると、部屋中に白いもやのようなものが立ちこめたような感じがしたのが忘れられません。

その後、「ロビンソン」のPVを見ると、そのときの「もや」の感じと似たようなタッチで描かれていて、その一致に不思議なものを感じました。

(スピッツの公式チャンネルから、「ロビンソン」のPV↓)


昔はPV集を買い集めていましたが、最近ではビデオクリップが無料で公開されるようになり、時代の変化を感じます。

スピッツの曲は、東日本大震災以降、深みを増しているように感じていますが、「軽快さ」や「ユーモア」も併せ持っているためか、何度聴いても疲れてこないし、何度でも聴きたくなります。

「みなと」の「汚れてる野良猫にも いつしか優しくなるユニバース」というフレーズが妙に印象に残ります。

ボーカルの草野正宗さんが3.11以降に書かれた曲には、もっと「優しいユニバース」になってほしいという願いが、あちこちに散りばめられているように思います。

スピッツの曲には、楽しく暮らしている人も、傷ついたり悲しんだりしている人も、悩んでいる人も、怒っている人も、みんなやさしく包み込んでしまうような何かがあるように感じます。

これまでに何十曲と聴いてきて、曲によっては何百回も聴いていますが、新曲を聴くたびに、初めてスピッツの曲を聴いたときのような、新鮮な「切なさ」や「やさしさ」や「懐かしさ」が胸に呼び覚まされます。



CD スピッツ「みなと」


「小さな生き物」も、聴いていると元気がでてきます。