自然農のお米づくり3年目。穀雨の日にハッピーヒルの苗代づくりをしました。


いよいよ今年も3年目のお米づくりが始まりました。

「穀雨」の4月20日に種まきをすることにしました。しばらく晴れが続いていましたが、ちょうど翌日は一日じゅう雨の予報。

去年育ったハッピーヒル(自然農法を提唱した福岡正信さんが開発した品種)の種籾(籾が付いたままの米粒)を使います。水に浸すと、上の写真のように、実の入っていないものやあまり充実していないものは浮かび、沈んだものだけを選別します。


去年の秋にはざ掛けで使った竹がそのままになっていたので、それを片付けるところから・・・

その後、苗代にするところの草を鎌で刈っていきました。草刈りも1年目よりだいぶ速くなりました。


最初の年は、草の根っこがかなり残ったままになっていて、稲と草が同時に伸びてきて、それらを見分けながらハサミで草を一つひとつ根元で切っていくという大変な作業が発生しました。2年目は鍬で表土を数センチ削ったところ、草がそれほど生えず、この作業が省けました。

鍬で表土を削ると、こんな感じになりました。


種籾を掌に乗せ、指の間からパラパラとバラまきます。1年目は一気に蒔き過ぎて、あとから密になり過ぎたところの籾を拾い上げていったのですが、これも根気のいる作業で、最初は少なめに蒔いてあとから足して調節すべきだと学びました。


1年目はスズメ対策にも頭を悩まされました。最初は木の枝や笹などで覆って鳥が近づきにくいようにしたのですが、翌朝来ると、中身を食べ終えた籾殻が散乱していました。これではダメだということで、麻ひもを縦横斜めに張り巡らせたのですが、それでも効果がなく、結局、防鳥ネットを使うことになりました(土に還らない資材はなるべく使いたくないのですが)。


苗代の周りに竹の杭を立て、ネットを固定するために麻ひもを上下にピンと張りました。


ネットを張るのはけっこう時間がかかります。その日中に仕上げないと、スズメが入れてしまうので、途中から大慌て。だんだん暗くなってきました。近くの小川付近に生い茂った雌竹(めだけ)という細い竹を伐ってきて、ネットの端に差して固定します。


その後、隙き間ができないように土をかぶせます。

苗代の周りを一周、隙き間がないか確認して作業完了。

既にかなり暗くなっていて、近くの草の中を何かがするすると動いている音がしました。またマムシ君でしょうか。



・・・・
自然農のお米づくりの方法は、主にこの本を参考にしています。


自然農の米づくり(大植 久美 (著), 吉村 優男 (著), 川口 由一 (監修))