ザ・クロマニヨンズの甲本ヒロトさんに学ぶ、「やりたいことをやる」方法。

元THE BLUE HEARTS、現在はザ・クロマニヨンズのボーカリストを務める甲本ヒロトさんが語った、「やりたいことをやる」ことについてのお話。その映像をだいぶ前に見て感動し、ずっと心に残っていました。

検索してみたら、まだ映像がありました。




「やりたくてもやれない現実があったりとか・・・」というインタビュアーに対し、こう答えています。

そんなことないぜ。やればいい。何かをやるためには、ついでにやらなければいけないことっていうのがくっついてくるんだよな、世の中。大人になると。子どものときはさ、やりたいことにくっついてくるやらなければいけないことが克服できないんだよ。だからやりたいことも我慢しなきゃいけない。それは、しょうがないじゃん、子どもなんだもん。だけど、大人になってくると何が違うかっていうと、やりたいことにくっついてくるやらなければいけないことを克服できるパワーが、大人になったら備わってきてさ、それを全部解決していくんだな。そして、やりたいことをやるっていうところに到達できるんだ。だから、子どもの頃から変わってないんだよ、やりたいことっていうのは、多分。それをできるようになるのが大人だからさ。だから、例えばさ、十代の頃にできなかったからっていって、諦めなくていいと思う。二十歳になって、三十歳になった、四十歳になったときに、ああ、あのときできなかったことが今ならできるっていう大人になっているかもしれないじゃないか。だから、もう一回でも、何回でも、チャレンジできると思うぜ。

この話がずっと頭に残っていて、相方と話しているときに何度も伝えたものです。

昨日も「創造」についての話をしるときに、この言葉を思い出し、甲本ヒロトさんの創造のエネルギーの凄さを思いました。

こう書きおこしてみると、話し言葉なのに、言葉の密度がすごいです。そして、後ろ向きなところや、戸惑っているところが微塵も感じられず、前向きな創造のエネルギーに満ちています。読んでいるだけで、聞いているだけで元気が出てきます。

「やりたいことをやる」というのは、本当にそういうことだと思います。「やりたいことをやる」ためには、(気が進まなくても、面倒でも)「やらなければいけないこと」がついてくるものです。「やらなければいけないこと」をしてでも、「やりたいこと」をするかどうかです。そして、「やらなければならないこと」をやる能力があるかどうか。

本当に「やりたいこと」があるなら、誰だって、「やらなければならないこと」を何とかやり遂げる能力があるのではないかと思います。今すぐはなくても、能力というのはちょっとずつ高めていけるものです。時間がかかってでも、いつかはその能力がつくかもしれない。

そんなに簡単には割り切れないものかもしれませんが、とにかく、「やりたいこと」を「やる」か「やらない」かを決断してしまうことも大事だと思います。「やる」と決めたら、「やらなければいけないこと」もやりながら、徹底的に前に進んでいく。

ときには困難にぶちあたりながらも、甲本ヒロトさんはそういう人生をずっと歩まれてきたのでしょう。自ら体現してきた人間だからこそ可能になる力強さと説得力のこもった言葉です。