アウトプットについて

「アウトプット」について、ここ数日、相方と何度も語り合っています。

ぼくはあまり、自分の意見や考えを話すのが得意ではないほうです。そもそも、自分の意見や考えというものがあまりないのではないかと自分でも思うことが多いのですが、それは、アウトプットをあまりしてこなかったからだと思います。本を読んだり他人の話を聞いたり、インプットばかりして、それについて自分の意見をじっくり考える時間を持たないと、インプットした情報は頭の中をさらりと通過し、「どこかで聞いたことがあるけどよくわからないし特に何も思わない」というレベルの情報が脳にどんどん蓄積されていきます。それをとにかく横流しでもいいから誰かに話してみると、そこから話が展開し、相手の意見を聞いたり、それを受けて自分の考えが生まれたりしていくものだと思いますが、自分の頭の中に入れるだけで全くアウトプットせずにいると、「自分で考える」機会がなかなか生まれない。

ぼくは大学生の頃から読書が好きになりましたが、読んでばかりで、その内容について誰かに話したり、感想をどこかに書いたり、ということをあまりしてきませんでした。昔のブログを見てみても、読んだ本のタイトルを記録のために並べるだけで、感想はほとんど書いていません。それに対して、ぼくの相方は、本を読みながら、「この情報はAさんに、これはBさんにあとで話そう」というように考えながら読んでいるそうです。その人と会ったときに本を持っていないと話せないのでは困るので、内容を整理してよく覚えています。同じ本を同じ頃に読んでも、相方のほうが後々までその内容を記憶しています。親切心によるアウトプットが、自分の記憶力を高め、学びを加速しているようです。ぼくも見習いたいところです。

4年くらい前から、ぼくはノートに日記や日常での感想のようなものを断続的に書いてきました。ノートを広げて、自分自身とゆっくり向き合う時間も大事ですが、それとともに、外に向かって自分の考えたことや感じたことを発信していくことも大事です。人間が生き生きと生きるには、何かしらのアウトプットの手段や場所が必要なのだと思います。ブログというのは、誰の編集も入らず、文字数の制約もなく、文章・画像・動画、さまざまな表現手段を組み合わせられる、非常に自由な場です。この場所をもっと有効に、もっと自由に、自分のアウトプットの場として活用していこうと思います。


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by 硲 允(about me)